【レア?!】新幹線700系B編成 JR西日本所有車両のグリーン車

車両レポート

ついに東海道新幹線から700系が引退となります。実は700系にはJR東海所有の形式とJR西日本所有の形式の2種類がある事をご存知でしたでしょうか?今回は東海車両に比べて圧倒的に少数な西日本車両のグリーン車をレビューしてみたいと思います。

JR西日本所有型・新幹線700系3000番台グリーン車レビュー

1999年に営業運転を開始した新幹線700系電車。当時の主流だった300系を置き換える形で急速にその数を増やしていきました。

実はこの700系、JR東海が所有する車両とは別にJR西日本が所有する形式のものが存在するのです。2001年、100系V編成(グランドひかり)を置き換える目的で製造されたのが700系3000番台・B編成でした。数的には圧倒的にJR東海車両の方が多かったため、どちらかというとレアな部類としてマニアの間で親しまれていました。15編成が運用に当たっていましたが2019年末現在存在するのは4編成とさらにレアな状態になっています。

700系3000番台の外観の特徴

先頭車両のロゴ

JR西日本型の大きな特徴は先頭車両に「JR700」のロゴマークがある事です。一目でわかる違いですね。

上の画像、乗務員用乗降口の窓にB12というサインが見られます。700系B12編成という意味になります。WIKIの情報によりますとこのB12編成は2003年7月デビュー、2019年7月廃車との事でした。16年間も走り続けた計算になります。

 

行先表示は方向幕ではなく”LED”表示

JR東海所有車両(700系C編成)の行先表示は方向幕方式でした。クルクル回るやつですね。3000番台はLED標識になっています。余談ですが、LEDの行先表示ですとフリッカーの関係できれいに写真に写らない事があります。横一列に切れたような画になったり。

上の画像ではそのLED方式の行先表示と共に、3000番台の証である車番(718-3010という数字)が確認できます。

目に見えない違い 車内アナウンス時のメロディーの違い

車内アナウンスの前に流れるメロディーが異なります。

  • JR東海新幹線:TOKIOアンビシャスジャパン

ド~・ド~・レ~・シ・ド~~(key=C)というメロディーですね。

  • JR西日本新幹線山口百恵いい日旅立ち

 

グリーン車に見る3000番台車両の座席の違い

3000番台の大きな特徴の一つにグリーン車があります。

大きな特徴としては、とにかく車内が薄暗くやたらシックという印象です。

モケットはこげ茶です。JR東海所有の700系では濃いグリーンでしたが、こちらはさらに重厚感のある座席になっています。シートピッチは標準的な1160mm。男性でも十分な広さと言えます。これだけ広いと席の前にスーツケースを置いても何とかなるサイズ。

 

ヘッドレスト、フットレストを備えている点、従来の700系と何ら変わりません。

さて下の画像を見てあれ?!と思われた方は鋭い。そう、前席背面にあるはずのテーブルがありません。

背面のテーブルが省略されている代わりにインアームのテーブルが両肘から出てくる方式をとっています。グリーン車のシートピッチは広いので前面のテーブルを出すより、ひじ掛けから出した方が何かと使い勝手が良かったりします。

 

全体を見比べてみましょう。

JR西日本(3000番台)

車内がかなり暗かったため補正をかけて明るくしてあります。全体的にシックなつくりです。

JR東海所有700系

写真ではわかりずらいですが、暗めな照明と相まって全体的にやはりシックな雰囲気が漂ってきます。

まとめ ビジネスライクな東海車両とシックな西日本車両

JR西日本所有700系新幹線B編成(3000番台)を見ていただきました。全体的な印象はとにかくシックというもの。車内も薄暗く古いコンデジしか持っていなかったためきれいな画像が撮れませんでした。

JR東海所有の新幹線にはどこかビジネスライクな印象があります。よく言えば清潔感のある、悪く言うと無難なつくりに思えてきますね。電車はあくまで移動の手段という人に受けそうなインテリアデザインのように感じてしまいます。

一方の西日本車両は、シックで旅を楽しむ気持ちがどこか入り込んでいる雰囲気でした。JR九州程ではないにしろ、電車は旅の一部という気持ちにさせられます。そのあたりは車内メロディーに”いい日旅立ち”が採用されている事からも感じられます。

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