【トイレに行きたい】飛行機座席の選び方 我が家の成功例と失敗例

旅行TIPS

長距離フライトの場合座席選びに迷います。前回のヨーロッパ旅行の際には真ん中のブロックと左のブロック、共に後方を選んでみました。トイレに行きやすくほぼ思惑通りで成功でしたがもちろん今一つの時も。振り返ってみたいと思います。

長距離国際線飛行機・座席選びのコツを考えてみた

皆さん、飛行機に乗るときの座席ってどのように決めておられますか?旅慣れた人はトイレに行きやすい通路側だとか、早く降りられる前の方とか、揺れないのは前の方だとか…。色々な基準で語られます。結局コツって何なのでしょうか。

昨年ヨーロッパに行った際、事前座席指定でかなり悩みました。結果として選んだ席はほぼ正解だったと感じています。順番に取り上げてみます。

検証の基となったフライト

タイ航空  TG645・TG646便

  • 中部国際空港(NGO)~バンコク・スワンナプーム(BKK)
  • 所要時間:(往路)6時間(復路)5時間55分
  • フライトは昼間

タイ航空  TG944・TG945便

  • バンコク・スワンナプーム(BKK)~ローマ・フィウミチーノ(FCO)
  • 所要時間:(往路)11時間30分(復路)10時間50分
  • フライト:(ローマ行きTG944)深夜~早朝(バンコク行きTG945)夕方~早朝

特にバンコク~ローマ間が11時間前後という長丁場になります。就寝時間を含みますのでいかに快適に過ごせるかがカギですね。

選ぶ際の基準とは?

座席の選び方のコツを検索すると色々な基準で語られている事がわかります。

  • 外の景色が見たいか
  • トイレに行きやすいか
  • 揺れにくい席
  • 到着後早く機外に出られる
  • 持ち込み荷物の置きやすさ
  • 騒がしくない席

このうち、個人的に特に重要視したのは”トイレに行きやすいか?“でした。2時間に一度は行きたくなるのでは?と予想。”まだ若いのに”っていわれそうですがトイレが近い方なので仕方ありません。

今回選んだ席とその理由

では実際に選んだ席をご説明します。なお、何らかの理由で席を変更したい場合には必ず客室乗務員に相談しましょう。

機内で席を変更したい場合には客室乗務員に相談の事

中部国際空港(NGO)~バンコク・スワンナプーム(BKK)間

使用機材は往路がエアバスA350-900、復路がボーイングB-777-300。往路復路共に機体後方の左窓側を選びました。以下がそのイメージです。(図はA350-900のシートマップです。)


元画像出典:タイ航空公式サイト

図中の黄色い○で囲んだ場所が自分たちの席です。

左後ろ・窓側を選んだ理由 ブロック席の近くだったから

昼間の出発。しかもこの旅最初のフライトです。やはり窓側に座りたい…との希望はありました。しかし、出来るだけ楽に行きたい。そこで考えたのが、機体後方のブロック席の前です。

ブロック席の存在

今回利用したタイ航空のすべての便で、図で示した部分がブロックされていました。理由は様々ですが、その一つに未成年者のみで搭乗する場合を想定して取り分けられているというものがあります。

お子様の一人旅のお客様

5ー11歳のお子様がエコノミークラスにて一人旅をされる場合は、エスコートサービスの手配(手数料要)が必要となりますので、最寄のタイ国際航空まで事前にご連絡ください。また、ロイヤルシルククラス、ロイヤルファーストクラスでのお子様の一人旅は、8-11歳までが同サービスの対象となります。なお、こちらのエスコートサービスは、ご希望があれば12-17歳の方もお申込みいただけます。-タイ航空公式サイトの説明より

 

  • ブロック席であるとの公式アナウンスはない
  • ブロックされている利用も定かではない
  • でもブロックが本当なら後ろに乗客が来る確立が低い
  • チェックイン時にブロックが解放されても後方座席は不人気
  • 隣に人が来ても後ろが空いていれば移動させてもらえるかも?!

・・・と考えました。

 

中部国際空港~バンコク間の結果 1勝1敗

往路・バンコク行きは大正解

行きのフライトは見事予想的中でした。ものの見事に後ろ3列は乗客なし。それどころか自分たちの横にも人は来ませんでした。この日の搭乗率は8割強といったところ。決してガラガラだったわけではありませんので思惑が当たった形です。

復路・中部国際空港行きはハズレ

復路の中部国際空港行きは残念ながら隣の3列目・通路側に人が座っておりました。また後ろも満席。

この時の搭乗率は恐らく9割を超えていたと思われます。ど真ん中の席がチラホラ空いていたかな?!程度でした。幸い隣の席のダンディーな男性は大変親切な方でトイレに立つのもそれほど苦にはなりませんでした(とはいえ6時間の中で3度トイレへ。恐縮しながら席を立たなければならないのはやはりストレスです。)

 

バンコク・スワンナプーム(BKK)~ローマ・フィウミチーノ(FCO)間

バンコクからローマの間は深夜のフライト時間があります。外の景色はあきらめ、通路に出やすい事を最重要視しました。

使用機材は往復共にエアバスA350-900。予約した席は共に中央ブロックの通路側です。

元画像出典:タイ航空公式サイト
中央列の両はし通路側を選んだ理由 真ん中に人が来く確率が低いとみた

この図を見て”チャレンジだね~”と思う人は多いはず。何しろ、真ん中を開けて予約しています。思惑は…

  • 真ん中は最後に埋まるはず
  • 機体の後方はさらに埋まりにくいはず
  • 真ん中の人がトイレに立つ時は左右どちらかを通る→確率が半分に減る

また、今回はブロック席のすぐ横です。もし空いていれば…。

バンコク~ローマ間の結果 1勝1引き分け

往路 ローマ行きは大正解

真ん中には読み通り見事誰も来ませんでした。真ん中が空いているというのは良いですね。実は結構な乱気流でグワングワン揺れたのですがおかげで二人とも爆睡できました。

ブロック席は?隣のブロック席にはタイ航空の客室乗務員がおりました。3席横並びの範囲に1名、前後2列、計2名。どうやら遅番の方たちの様で、翌朝気が付いたらもうおりませんでした。電車じゃあるまいし途中下車したわけではないでしょうから、夜中以降から勤務に就いたのでしょうね。11時間を超えるフライトだと考えると、勤務交代があってもおかしくないですね。

おかげで翌朝、隣の窓にちょっと移動しイタリヤの風景を機内から眺める事が出来ました。

下の画像はベスビオ火山です。ふもとには有名なポンペイの遺跡があるはず。右端にちらりとナポリの街が見えます。

ベスビオ山

 

往路 バンコク行きは思惑の半分が当たった感じなので1引き分け

帰りのローマ発バンコク行きは搭乗率9割越え。ブロック席も満席でした。残念ながら思惑が外れて真ん中に男性が。しかし両端の僕らがカップルだという事にすぐに気づいた様子で向こうからの申し出で結局席を変更、僕がど真ん中に席になりました。もっともトイレに立つ時は通路側の妻の前を通ればいいので不自由はしませんでした。出来れば真ん中が空いていると広々と使えたんですがね。まあ、思惑の半分は当たったという感じでした。

下調べでわかった事と実際のところはどうだったかをさらに振り返る

ここまでは、当初の思惑とその結果でした。さらに今回の席は思いがけない利点もあったので、当初下調べして気になっていた点と合わせて分析してみます。

トイレに行きたい人が後ろの方に席を取る事の利点

今回検証しているフライトの共通点は機体の後方に座席を取ったという事です。これはタイ航空のエアバスA3500-900に限った部分も若干ありますが、頻繁にトイレに立ちたい人にとって後方の席有利だという事に気付きました。

トイレが空いたことがすぐわかり、すぐに入れる

ご存知の事と思いますが、トイレの外壁にはインジケーターが付いていて、使用中かどうかランプの点灯ですぐにわかります。”空いた”と思ったらすぐに席を立てば入れる場所にトイレがあったので本当に楽でした。トイレの前で待っている必要がありません。

客室乗務員のサービスが始まると通路がふさがる=人の流れが止まりトイレが空きやすい

どういう事か次の図で説明します。

客室乗務員が機内食や飲み物の給仕を始めると、カーゴがあるため言わば通路が閉鎖される形になります。その間、前から後ろに来る人はいなくなるという事です。

トイレは前方にもありますが、トイレが混みだすと前の方から後ろの方へとやってくる人たちもいます。しかしカーゴがある間だけはそこを通過できません。後方の席の人にとってはトイレに行きやすい時間帯が生まれるわけです。

ギャレーが後ろにあるタイ航空のA350-900はカーゴの動きを見極めやすい

ギャレー(機内食などの供給基地)が後ろにあったため、機内食の提供も後ろからでした。また、食べ終わった後の後片付けも後ろから始まります。食事後、片づけを終えてカーゴが前に移動していった時間帯は絶好のトイレタイムです。って真面目に語っているとなんかおかしくなります(笑)

注意点 あまりにも後ろすぎるとデメリットも

気を付けたいのは、あまり後ろすぎるとデメリットになる事がある点です。

  • トイレ待ちで並ぶ人が席の横にまで来る
  • 最後列は座席のリクライニングがあまりできない事がある
  • エアバスA350は中央ブロック最後方部3列分くらいに頭上荷物入れがない席がある

その他後方に席を取る事のデメリットとは?本当にデメリットか検証

後ろの席は揺れやすい

これは事実のようです。乱気流が長く続き具合を悪くした人がいましたが、その時はCAさんに案内されて前の方に座席を変更されていました。酔いやすい人は出来るだけ前の方が良いようです。僕たちはどうってことありませんのでデメリットになりえません。

目的地到着後機内に出るまでに待たされる

これも事実です。ただ、早く出たところで結局受託手荷物出てくるまで時間がかかります。シビアな乗換えミッションなどがある場合は出来るだけ前の方が良いかもしれませんが、今回特に不便は感じませんでした。

騒がしい

一つ前の章でも書きましたが、最後部に席を取ると何かと落ち着かないのは事実。客室乗務員やトイレ待ちの人の動くが気になるかもしれません。今回は3,4列前に席を取りましたが、これくらい離れていれば特に気になる程ではありませんでした。要注意は後ろから1,2列目くらいでしょうか。

まとめ トイレに行きたい人は通路側だけでなく後方座席も候補に入れても良いかも

今回は事前に思い描いた思惑と、実際の所どうだったかなどを振り返ってみました。何かと敬遠される事のある後方座席も、考え方次第では候補に入れてもいいのでは?と思います。少なくとも自分だったら次も後ろかな。

エコノミークラスで前の方だとどうしても翼の上になってしまう確率が高くなります。空からの眺めを考えるとやっぱり後ろが良い、と感じてしまうのですがどうでしょうか。

なお、長距離フライトは果たして苦痛なのかどうか?!どうすれば苦痛を和らげられるか?という事をばかばかしくも大真面目に検証してみました。よろしければそちらもご覧ください。

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