E6系 秋田新幹線・こまち グリーン車と普通車乗り比べレビュー

車両レポート
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東北新幹線・JR東日本のE5系が営業運転を開始してから遅れる事約2年。2013年、東北・秋田新幹線に新型車両のE6系が投入されました。今回はE6系スーパーこまちの普通車とこまちのグリーン車レビューをお届けします。

秋田新幹線E6系・[スーパーこまち][こまち]レビュー

外観と概要

JR東日本のE6系型車両は、フル規格の新幹線路線に加え、在来線区間も運行できるように設計されたいわゆるミニ新幹線規格の車両となっています。ですので、E5系に比べると幅が狭いつくりになっています。

幅が狭いという事は、新幹線の駅ではホームと列車の間に隙間が出来るという事。これを補うためにE6系にはステップが設けれています。駅に着くと車両側面から起き上がり、出発時に格納される仕組みです。

 

JR東日本のE6系が営業運転を始めたのは2013年のダイヤ改正の時。当初は既存の秋田新幹線・JR東日本のE3系車両を使用するこまちと区別するため、最高速度の高い速達型としてスーパーこまちの名前で4往復する事からスタートしました。その後こまちのすべてがE6系にて運転する事になり、それまであった最高速度の違いがなくなってしまいました。それを機に名称をスーパーこまちからこまちへ変更されます。ですのでスーパーこまちを名乗っていた時期はわずか1年ほどという非常にレアな状態が作り出されました。

外観はE5系と同じくロングノーズが特徴

E5系同様、320Km/hでの営業運転に耐えうる車両とするためフロントノーズが約13mとかなりのロングノーズになっています。

画像

デザインしたのは日本のカーデザイナーである奥山清行(ケン・オクヤマ)氏。なんとフェラーリのデザインも手掛けた事のある有名な方です。言われてみればこの曲線美、なんとなくそれらしい雰囲気を醸し出しています。

 

モチーフとなっている車体側面のマーク

車両の側面にはお約束の車両シンボルマークが。なにやら女性をかたどっているように見受けられます。

 

JR東日本の公式アナウンスによりますと…

秋田地方出身とされる小野小町をイメージしたシルエットと 320km/h の風を赤のウェーブで、現在から未来へのつながりをシルバーのループで表現しています。

なるほど、小野小町のイメージでした。いつも思うのですが、何もないところからこのようなシンボルを考え出す人のセンスってすごいですね。

E5系との連結

イカの口のような形をした連結部分がパカっと開いて連結します。

E5系の方でも取り上げましたが、連結して320Km/h運転ができるようになっています。半自動化されていますので作業はあっという間。連結や切り離しを見学にいって電車に乗り遅れないようにしましょう。

グリーン車

まずはグリーン車から。2人掛けが5列と1人掛けが1列の計6列で、席数は22席というこじんまりした空間になっています。

先頭車両のロングノーズ車両がグリーン車で11号車になります。必然的に席数には限りがある訳ですね。ちなみにE6系の車番は11号車~17号車の7両1セット編成。これはE5系の10両1セットと連結して運行される区間があるためです。

ご覧のようにかなりの高級感と重量感を感じます。

社長室の応接セットのようなシート。これまでのJR車両にはあまりなかった方向性のように感じます。全体的に温かみの感じる色合いと素材が使われており大変落ち着くデザインですね。

JR東日本の公式アナウンスによるとかなり凝ったコンセプトが設けられていたようです。

伝統であつらえたプライベートな空間をイメージし、秋田の伝統工芸をデザインモチーフとしている。楢岡焼きの釉薬“海鼠釉”が生み出す様々な色合いのブルー、“川連漆器”に塗り重ねられていく漆の茶色、やわらかなブナの色合いを使用し、日本伝統の直線的な様式美を加えた空間となっている。ーJR東日本公式HPより

なるほど、うなずけるつくりでした。

座り心地は?

フットレストがない代わりにレッグレストになっています。リクライニングを倒し、レッグレストを出してみました。

手元にはリクライニング用のスイッチやコンセントも当然完備。基本的な設備は整っているといえるでしょう。

シートピッチは1160mm。在来線特急グリーン席と同じ水準です。もっともE6系はフル規格の新幹線路線を運行すると同時に在来線区間も走るミニ新幹線規格ですので十分と言えそうです。

着席したのちの風景が、在来線のそれと同じでした。新幹線に乗っている事を忘れてしまいそうなサイズです。とはいえ、ヘッドレストの存在や、シート部のふかふかな部分とがっちりした部分とが相まってなかなか良い座り心地でした。

前後は良いとして、横幅が…

最近では在来線特急のグリーン車も2×2列の座席配列の物が増えました。ただでさえ在来線規格なのにさらにそこに横4列を並べているわけですので狭さは否めません。その分ゴージャスにして何とかグリーン車としての体裁を保っているといったところでしょうか。

自分が乗車した時は東京駅を出た直後で乗車率2割といったところでした。どうせ客数が少ないのでしたら思い切って横3列仕様にして欲しかったですね。車両バランスとか関係するのかな?!

普通車座席レビュー

何年も前の事になりますが、仙台へ出張した際に撮影したものです。今では見る事の出来ないスーパーこまちでした。

車内に入りますと、色付いた稲穂を思わせるイエローが目に飛び込ん出来ます。

 

普通車に関してもそのコンセプトがJR東日本の公式サイトに記されていました。

実り豊かな秋田の大地をイメージし、豊かに実った稲穂の中へ分け入る時の高揚感や自然の恵みを感じられる空間としている。鮮やかな黄金色の腰掛は豊かに実った稲穂を表現し、通路は田んぼの中の一筋のあぜ道に見立てて、自然の恵みへの感動の思いを表現している。ーJR東日本公式サイトより

座席を見てみますと案外広めなシートピッチに感じますが、実際には980mm。こちらも在来線のごく標準的な広さとなっています。フットレストやレッグレストの類はありません。

 

窓側座席の足元には現代のライフスタイルの象徴「コンセント」完備。東日本なので50Hzです。2AまでOKでした。欲を言えば通路側の人も使えるような設備になっているとありがたいかもしれません。

特筆すべきは背もたれ部分でしょうか。何とヘッドレストと枕完備です。

グリーン車でもないのにこの仕様はありがたい限りです。リクライニングはそれほど倒れないものの、車内でお昼寝するのには持ってこいです。これはポイント高いですね。これを見た後に700系なんかに乗ると、なんだか損した気分になります。

窓は小さ目。320km/hで走る車両ですからね。飛行機に比べれば大きい方ですが、在来線特急のようなワイドビューとは行きません。

他の設備

デッキと客室を隔てる自動ドアのすりガラスに注目できます。

少し見づらいかもしれませんが、すりガラスに「稲穂」が刻まれています。「こまち」らしい演出ですね。

普通車デッキはブラウンベースの落ち着いた色合いとなっています。

 

普通車の乗り心地はどうか

乗り心地ですが・・・。正直なところ、「ちょっと揺れるな」と感じました。
ガタガタ、ではなく、もう少し小刻みな感じですが。320Km/hというスピードにしては揺れない方なのかもしれません。しかし、快適ではありました。さすがに新しいだけあって、水回りもきれいで洗練された感じでしたし、何と言ってもヘッドレストを装備したシートが快適でした。

また、東海道新幹線でよく感じる縦方向の変化をあまり感じませんでした。東海道新幹線だと時々ふわっと浮く感じやちょっと沈み込む感覚を感じるものです。線路が敷設されている土地の高低差があるためですね。一方東北新幹線はかなりの割合で高架されています。上下動の幅があまりなくスムーズなのでしょう。

お勧めの席は左右どちら?

左右どちらがお勧めか?正直、どちらも大差ないように感じます。強いて言えば、山がお好きな方は仙台行の場合、左がいいですね。CD席です。

まとめ 在来線特急が320Km/hで駆け抜けるかのような感覚は新鮮

こまちは東京~仙台間で利用しました。びっくりしたのはこまちに乗車していた約半数の方々は仙台で下車した事。仙台以北に行く人が乗るものだとばかり思ったのですが、あえてE6系を選ばれた方もおられたわけです。もしくはよく知らずに切符を購入したのかもしれません。何はともあれ、センスが良く良質なシートでしたからあえてE6系を選択してみるのも良いかもしれません。
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