JR九州特急あそぼーい!乗車レポート【キハ183系1000番台】

車両レポート
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2020年8月8日ついに豊肥本線が全面復旧。それに合わせJR九州の観光特急「あそぼーい!」も熊本~別府間での運転となります。今回はあそぼーいの運用に充てられているJR九州・キハ183系1000番台に乗車した時の車両レポートをお届けします。

旅行時期:2015年夏

JR九州特急あそぼーい!運用【キハ183系1000番台】乗車レポート

2015年夏。JR九州の特急あそぼーい!に乗車する機会がありました。その時のレポートです。

時代ごとに姿を変えてきたキハ183系気動車

JR九州の観光特急あそぼーい!の運用に充てられている車両はキハ183系1000番台。国鉄時代に製造された車両です。JR北海道にも183系車両がありますが、主要構造・基本設計部は同じものの車体構造は大きく異なるようです。

キハ183系1000番台はこれまで多くの列車運用に充てられてきました。

  • オランダ村特急
  • ゆふいんの森Ⅱ世
  • シーボルト
  • ゆふDX
  • あそぼーい!

面白い事に、運用が変わるたびに外観や内装などが変更されています。485系特急車両のようなヘッドマークのみを変更しその都度特急名のみ変化する汎用性のある車両としての使い方はされません。

今回乗車した特急あそぼーい!は豊肥本線を走行する列車になります。熊本を出発後阿蘇外輪山からカルデラ内に入り、九州を東西に横断して別府に至るコースを通るという観光性の高い路線のため、観光列車としての側面が大きい車両です。そのため今回も大幅な改造が施されています。

外観を見てみる

先頭車両は展望車両(パノラマ指定席)となっています。運転台が小田急ロマンスカーのように車両の高い位置にあるため、展望性はピカ一ですね。車両番号「キハ183-1002」の文字が見えます。

ヘッドマーク?!部分。

完全に固定されており、他の運用に入る事は想定していないのがわかります。

この183系1000番台、面白い事に連結器は双頭連結器が採用されています。

上の画像がそれです。握手するような形の旧来の連結器と、特急型電車車両でよく用いられる密着連結器(凹凸の形をしている部分)の2種類の仕組みが備わっています。これは485系などの電車特急と協調運転する事を可能にするためのものです。

車両側面には子供たちが喜びそうなラッピングが施されていました。

キャラクター犬の「あそ くろえもん」通称”くろちゃん”です。外観、車内、更には阿蘇駅構内に至るまで様々な場所でこのくろちゃんの絵を見ることが出来ました。

あそぼーい!といえば、子供たち向けに大幅改造が施された3号車が有名です。外から覗いてみました。

 

↓KURO CAFEの文字が見えます。この車両にはビュッフェがあるんですね。

これは子供じゃなくても喜びますね。観光でしか稼げないJR九州だからこその苦肉の策なのかもしれません。鉄道は呼び水、稼ぎは他で出すからOKという潔いスタンスですね。JR東海もこれくらい斜め上を行くようなとんがった車両を作ってほしいものです。まあ、ドル箱路線の東海道新幹線を持っているので作る事はないでしょうけど。

車両内を見ていく

1編成4両ですが、それぞれ志向を凝らした作りになっています。

  • 1号車:指定席・パノラマ指定席あり
  • 2号車:指定席・ボックスシート席が4ブースあり
  • 3号車:ファミリー車両(ビュッフェ・遊び場あり)
  • 4号車:指定席・パノラマ指定席あり
通常の指定席

オレンジがかった赤いモケットの指定席です。

今となってはそれほど大きいとは言えない窓。狭くもないですが。

シートピッチは960mm。国鉄時代の特急だという事を考えると標準的な仕様です。

面白い事にフットレストが付きます。

フットレストは子供や女性にはいいのかもしれませんが、シートピッチを考えると大人の男性では使い道がなさそう。

上の画像は4号車の様子です。阿蘇から熊本までの乗車でした。夏休み中という事もあり、親子連れで満席でした。くろちゃんの暖簾の向こうが展望席なのですが、あまりにも人が多すぎて写真を撮る事すらはばかられる感じ。

2号車ボックスシート席

2号車にあるボックスシートは3名以上から発券可能な席になります。

ちょっとボヤっとしたブレ気味の画像になってしまいました。

折り畳み式のテーブルがあるのでお弁当を広げるにはちょうど良い感じです。

3号車ファミリー車両の座席

あそぼーい!最大の目玉は3号車のファミリー車両です。

窓側の席が子供仕様になっています。ここに大人が座るのはかなり窮屈でほぼ無理。確実に親子限定なつくりになっています。また、常に子供席が窓側である必要があるため、進行方向が変わるときは座席を回転させるのではなく、背もたれ側を動かす仕様のようです。そのため、大人席の前に余分な出っ張りが残ってしまいます。

遊び場側からビュッフェ方向を写しました。

席についている子供は皆無。もう楽しくて楽しくて車両内を探索して回っています。ビュッフェ「KURO CAFE」は大賑わいです。

↓ビュッフェ側から”遊び場”側を見てみます。

 

3号車 遊び場まわり

木の玉がぎっしりと敷き詰められた木のボールプール。子供たちってこういうの好きですよね。客室乗務員がいますので安心して遊んでいられそうです。

さて、右奥には読書ルームも。

せっかく豊肥本線の列車に乗ったんだから外の風景を眺めていた方が楽しい気がするのですが、子供たちにそれを求めるには無理があるか…。

4号車・展望車両

4号車先頭部分のパノラマ指定席(展望席)手前にはカウンターベンチとソファースペースがあります。誰でも利用できますが比較的埋まっていることが多かったです。たまたま空いた瞬間を狙って写真を撮りました。

上の画像奥が先頭車両の展望席になります。当日は満席、さらに次から次へを見学に来るものですから、席を予約した人は落ち着かないでしょうね。流石に割って入って写真を撮る勇気はありませんでした。

なので、JR九州の公式サイトにあるGoogleストリートビューの画像をどうぞ

画像出典:Googleストリートビュー

180度見渡す限り窓というのはすごいですね。豊肥本線の阿蘇山をはじめとした雄大な景色を楽しむにはちょうど良い作りです。

座席はホテルのロビーにあるような感じのもので、一人掛けチェアーといった方がしっくりくるかも。背もたれは低くリクライニングもしません。ひたすら外展望を楽しむ事に重点を置いた仕様となっています。

その他の設備

2号車フリースペース

2号車にはフリースペースがあります。たまたまどこかのちびっ子がいましたが、基本ここはいつも空いていました。硬いベンチ、周りの色調が黒く閉鎖空間に感じられるので人気がないのかな。

フリースペースは座席からデッキまでの間にありました。個室ではなく、空いていれば誰でも利用できます。

 

洗面室

JR九州では毎度おなじみ、すだれです。

お勧めの席は?阿蘇山が見えるCD側

さて、お勧めの席です。以下はJR九州の公式サイトにあったシートマップになります。


画像出典:JR九州公式サイト

阿蘇山が見たければCD席を予約するのが良いでしょう。

先頭車両・パノラマ指定席はどうか?

実際に座ったわけではありませんが、熊本から別府まで全線乗り通すとしたらちょっとキツイかな。と思えました。ホテルのロビーで何時間も座っているところを想像してしまいます。また、繁忙期には皆さん珍しいので見学に来られる方が多くおられます。ゆっくりと過ごす感じにはならないかもしれません。でも、阿蘇の大自然を眺められますからね、座り心地を犠牲にしてでも自分だったら座りたいですね。

上り列車と下り列車

熊本から別府まで乗り通す人は少ないかもしれません。夏休みの時期、多くの人たちは阿蘇で乗り降りしていました。熊本~阿蘇間が、約1時間半。別府~阿蘇間は約2時間です。ただし現在一日一往復しか運行していません。乗るとしたら午前中に阿蘇を出発する下り列車がお勧めです。

まとめ 子供連れには特にお勧め。もちろん大人も楽しめる

豊肥本線というだけで無条件でお勧めなんですが、小さなお子さんのおられるファミリーには特にお勧めです。親の目の届く範囲で遊ばせておくことが出来ますし、大人自身、ビュッフェや趣向を凝らした車内、外を見れば阿蘇の大自然を満喫できます。もっとも、もう少しゆっくりのんびりと旅をしたいという場合は九州横断特急の方が良いかもしれません。

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なお、豊肥本線には立野のスイッチバックというもう一つの見どころがあるのですが、そのあたりの情報は同じ豊肥本線を走る九州横断特急の記事にまとめていますのでよろしかったらご覧ください。

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