【キハ185系】九州横断特急で立野スイッチバック体験【現在不通】

九州横断特急 旅行
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平成28年熊本地震の影響でいまだ一部区間が不通となっている豊肥本線。その不通区間にはスイッチバックが体験できる立野駅があります。不通になる前に乗車した九州横断特急(キハ185系)の乗車レポートと合わせて記録しておきます。

九州横断特急に乗って豊肥本線・立野のスイッチバックを体験

豊肥(ほうひ)本線は西の熊本駅から東の大分駅までを結ぶ動脈線です。まるで九州を横断するかのようなこの路線を運行していたのが「九州横断特急」。読んで字のごとくですね。

画像出典:ウィキペディア

途中、阿蘇の外輪山やカルデラ内を突き抜ける形で進むため、大変すばらしい景色を楽しむことができる観光向きのお勧め路線です。

 

残念なことに、平成28年熊本地震で現在肥後大津駅~阿蘇駅間が不通となっています。この区間は簡単に言えば、外輪山を抜けカルデラに入るまでの区間であり、実はこの区間にこそ見どころがあったのでした。

 

九州横断特急・キハ185系で阿蘇を目指す

乗車したのは熊本から阿蘇までです。阿蘇駅に車両が入ってきました。

ちょうどお盆休みの間だっため車内は超満員。私たちが乗った指定席はほぼ満席だったのは言うまでもなく、自由席に至ってはデッキまで人があふれていました。

キハ185系指定席

キハ185系の座席

九州横断特急に使用されるキハ185系はそれ用に改装されていました。

モスグリーンとウッドパーツが相まって森のようなイメージです。阿蘇の大自然を突き抜ける車両としてふさわしいインテリアと言えますね。

 

シートピッチは940mm。残念ながらこの辺りは旧式のままです。とはいえ、下手にシートピッチまで変更すると今度は窓枠が合わなくなってしまいます。上の画像からわかるように、窓枠にぴったりと収まっていますね。

前の座席に備え付けられているテーブルには「TRANS-KYUSHU LIMITED EXPRESS」の文字が。九州横断特急のために改装されたことがわかります。

頭上に目を移してみますと、荷物棚もウッド調であることがわかります。統一感があってさわやかな車内でした。

上の画像から阿蘇・大分方面へ向かう場合CD席が進行方向右手の座席になることがわかります。またCD席の場合は窓枠に当たることもわかります。

キハ185系座席・足もとに難ありの席に注意

キハ185系の最大の弱点は、席によっては足元がふさがれている事です。

ちょっとピンボケで申し訳ありません。足元に機器類のカバーがあるため足を延ばすことができません。シートピッチが940mmでさらにこのカバーがあるとちょっときついですね。すべての席ではありませんがこのような席に当たったらハズレと思うしかありません。

車内販売はあるか?

九州横断特急はワンマン列車として運行されています。車掌さんはおらず、私たちが利用した時は客室乗務員が乗車していました。

客室乗務員による車内販売が行われていました。

現在九州横断特急では車内販売を休止しています。

立野のスイッチバック

阿蘇外輪山の峠越えに当たる位置に立野駅があり、そこにスイッチバックの仕組みを見る事が出来ます。

スイッチバック(switchback)とは?
急勾配となる坂道を登りきるために工夫された運行方法。ジグザグに山を登っていくイメージになります。車の場合、ジグザグ道をそのまま進めば事足りますが、方向転換が容易ではない列車の場合はそうはいきません。それで、その都度進行方向を変更しながら登っていくことになります。

では、立野駅周辺の地図を見て確認してみましょう。

出典:GoogleMap

上の画像、熊本方面の左から立野駅にいったん列車が入ります。その後進行方向を変更し(ようするにバックで)スイッチバック用の線路に入ります。そして、改めて進行方向を変え、阿蘇方面へ進むことになります。

瀬田駅→立野駅間

平面地図で見ると何てことはないところに見えますが、実際にはかなりの山奥になります。

秘境感満載ですね。熊本を出て以来、瀬田駅あたりまでは普通の平坦な住宅街という感じでしたが、瀬田を超えて外輪山に差し掛かりますと一気に山へ突入といったイメージです。

あまりにも草ぼうぼうなので、どこかのトロッコ列車に乗っているような錯覚になりました。

立野駅

さて、列車は立野駅に到着しました。”この先行き止まり”というのがわかります。

運転手さんが席を外しました。

左側のドアからホームに出てみましょう。すると、運転手さんが進行方向を変えるべく、最後尾の車両へ向かっていくのが見えました。

列車は進行方向を変え走り出します。今までの感覚で言えばバックしているようなものですね。

次の画像はちょうどバックしているときの写真です。画面右奥からバックしてきました。左奥へカーブしている線路が阿蘇方面へ続く線路になります。

列車はスイッチバックの先で停車しました。右に今来た線路、左にこれから向かう線路がしっかりとわかります。

ここで再び進行方向を変え、こちらが先頭車両となって画面左の阿蘇駅方面へ進んでいきます。

立野駅→阿蘇駅

立野のスイッチバックを抜けると一気に山の中へ突入です。

外輪山のまさに中を通過中。遠くには風力発電のプロペラが見えました。標高が高いことがうかがえますね。

外輪山を通過しますと、今度は一気に開けた風景となりました。

上の画像、中央部分を走る道路が国道57号線になります。左奥、山の切れ目からうっすらと見える平野部が熊本市方面ですね。あっという間に標高が上がったことがわかります。

阿蘇駅まではほぼ平坦と思われる線路となりました。世界有数のカルデラ内に自分たちはいることになります。

右手に阿蘇山が見えてきました。手前に小さくポコッと出ているのが米塚ではないかと思います。

阿蘇山

九州横断特急でお勧めの席は?

九州横断特急のシートマップは次のようになっています。

九州横断特急シートマップ画像出典:JR九州公式サイト
残念ながら現在九州横断特急の運行区間は阿蘇別府間に限られています。今回お届けした立野方面は地震の影響で不通が続いている状況です。

ABかCDか

私たちが座った席は1号車7Cと7Dで、進行方向に阿蘇山を見る事が出来ました。阿蘇山を見たい場合は、CD席を取れば見ることができます。

偶数席か奇数席か

シートピッチがあっているため、前後2席で一枚の窓ガラスの当たります。
↓こんな感じですね。
キハ185系座席
向かい合わせではなく、座席が通常通り進行方向を向いた場合、上の画像ですと、画像向かって左側の席の方がより良い窓の配置になります。画像右側の席ですと窓枠が視界に大きく入りますね。
私たちの場合は7番席、8番席で1枚の窓ガラスで残念ながら7番だったため視界に窓枠が入る座席でした。
阿蘇方面に向かう列車の場合は奇数席大分・別府方面へ向かう列車の場合は偶数席を選べばより広い景色が望めることになります。

まとめ 自然をより楽しむ事のできる豊肥本線。早期の全面復旧を期待したい

阿蘇には熊本地震が起こるよりも前に訪れました。
ちょうど夏休み中とあって、親子連れが多く乗車していました。子供たちの目には忘れえぬ思い出が刻まれたことと思います。雄大な自然が楽しめる路線で、心からお勧めできるところだったのですが、残念ながら現在は熊本方面からの鉄路アクセスができません。一日も早い復旧を願いたいところです。とはいえ、大分方面からのアプローチは可能で車窓から阿蘇山が望めます。
この時は熊本~阿蘇間の乗車となりました。いつの日か文字通り東西を横切る九州横断特急に全線乗りとおしたいですね。

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