2017年3月をもって営業運転を終了したE2系運用・長野新幹線あさま。かつてE2系のグリーン車に乗車した時のレビューです。
E2系運用の長野新幹線・あさま グリーン車レビュー
これまでもE2系を用いる路線は数多くありました。しかしやはり、E2系と言えば長野新幹線、長野新幹線と言えばあさま。そんな象徴的な列車に乗った時の事を記録として残しておきたいと思います。
終着駅から通過駅へ ”長野新幹線”の消滅
まだまだ延伸が続く日本の新幹線。その為かつては終着駅だったものが通過駅になってしまう事が多々あります。長野新幹線の終着駅だった長野駅もその一つ。
新幹線名は通称か正式名かの別なく考えると、大きく分けて”地方名”か”都道府県名”かのどちらかで呼ばれます。北海道・東北・北陸・上越・東海道・山陽・九州新幹線のような呼び名に対し、山形・秋田・長野新幹線などです。地方名ですと終着駅が通過駅になるだけですが、長野新幹線の場合は通過駅になる当時に呼称も変更になりました。呼称それ自体が消滅してしまうのは比較的珍しいケース。当然この問題はもめにもめたようです。一時期様々な呼称や忖度があったものの、結局北陸新幹線となり(長野経由)と明記するという形で収まりました。とはいえやはり地元の人にとっては複雑な思いの事でしょう。
かつての長野新幹線区間・E2系乗車
長野新幹線にE7系が投入されだし、2014年春以降E2系との置き換えで徐々に数を減らすことになったこの区間でのE2系運用。2017年3月25日の運行をもって長野新幹線での運用を終えました。
僕らが乗車したのはあさま526号、長野駅から軽井沢駅間でした。かつての長野新幹線区間です。
グリーン車レビュー
長野新幹線運用にあてられていたE2系は8両編成となっていました。そのうち7号車がグリーン車です。
ご覧の通りガラガラです。
角ばっているせいか”デカい”という印象です。この当時の新幹線は最高速度もそれほど高くないためか窓が広めの設計になっています。320km/h運転のE5系などの窓は小さいですよね。こちらは新幹線というよりも在来線特急のグリーン車のようです。
シートピッチは1160mm。グリーン車としては標準的な値です。足元は当然カーペット敷き。こうして見てみるとまるでバブル時期の社長室の椅子のようです。
ヘッドレストと枕はこの当時から完備されていました。ホールドが良く昼寝にはちょうど良い感じです。N700系のようなヘッドレスト部分につく読書灯はありません。
フットレストを備えています。旧式で操作性、見た目共に古さは否めません。
こちらはカーペット面↓
そして裏返すと、靴を脱いで足をのせる面が出てきます。何とも日本的な発想ですね。やはり在来線特急のグリーン車を思い出します。
車両最端部には車いす対応スペースがあります。
まとめ
E2は古き良き時代を感じさせる車両でした。いずれ全数退役となる事でしょう。乗れるうちに乗っておいて良かったと思います。ちなみに、軽井沢まではこのE2系に、軽井沢からはE7系に乗り換えて比べてみました。E7系は他の記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
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