マウスコンピューターの2in1PC MousePro-P120A レビュー

コンピューター

会社で久しぶりの新型導入です。今回もマウスコンピューター。
12inchサイズの2in1PC 「MousePro-P120A [ 法人向け / 標準モデル ] 」をチョイスしました。2019年あたりからWin10へのアップグレード目的でぼちぼち既存PCのリプレースをやっていくのですが、今回は前倒し。データコレクト用のハンディターミナルがそろそろまずそうなので壊れる前にシステム移行です。

2019/2/19追記:後継モデルのMousePro-P120Bが発売開始となりました。解像度が上がっているようです。

マウスコンピューターMousePro-P120A開封レビュー

導入の目的~ 現場データコレクタ―用

 

  • 資材倉庫での入出庫管理に使いたい
  • ハンディ―ターミナルに代わるQRコードでのデータ管理・データコレクト用

ハンディターミナルはなにしろ初期導入費が高い。アプリも専用の物を使わないといけないため、どうしても外注に頼らねばなりません。汎用性のあるWindowsクラシックアプリならばWindowsPCさえ準備すればOKなのでこちらの線で検討です。

 

選定の基準~ いつもはタブレット、時々ノート

 

  • 倉庫内で持ち運べるサイズと重量
  • 画面上に表示されるデータの視認性はある程度確保したい
  • 出来ればデスクでさらなるデータ管理を行いたい
  • AD環境下で使用したいので、Win10 Proが良い

・・・これらを考えあわせますと、おのずとキーボード脱着式の2in1のWindowsPCが選択枝に上がってきます。
OSに関しては現在発売されている2in1PCの多くがWindows10 Home。ASP.netならば別にHomeでもいけるんですが、できればASP.netは避けたいところ(作るのが面倒)。そんなこんなで、Windows10 Pro搭載、マウスコンピューター(mouse computer)のMousePro-P120Aにいきついました。

仕様

 

  • 【 OS 】Windows 10 Pro 64ビット
  • 【 CPU 】 Celeron(R) プロセッサー N3450
  • 【12型ワイドグレア液晶パネル( 2,160×1,440 / LEDバックライト )】
  • 【 メモリ 】4GB メモリ ( PC3L-14900 / DDR3L-1866 )
  • 【 光学ドライブ 】・・・ 光学ドライブ非搭載
  • 【 SSD 】64GB eMMC
  • 【 グラフィックス 】インテル HD グラフィックス 500
  • 【 LAN 】・・・なし
  • 【 無線LAN 】IEEE802.11ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応
  • 【 Bluetooth】Bluetooth(R) V4.2 + LE 準拠モジュール (M.2)
  • 【 外部出力端子 】USB Type-C端子 右側面×1 ( 給電と共用 )
  • 【 キーボード 】キーピッチ 約18mm / キーストローク 約1.5mm
  • 【 電源・内臓バッテリ 】( リチウムポリマー / 2セル / 7.6V / 4500mAh ) 24W ACアダプタ経由
  • 【 バッテリ駆動時間 】約8.4時間
  • 【 充電時間 】約2.5時間
  • 【 タブレット単体サイズ/重量 】283×202×8.0mm ( 突起部含まず )/約728g
  • 【 キーボードカバー含むサイズ・重量 】286×210×21.8mm / 約1.2kg

 

現場利用のみと考えると必要にして最小限のスペックは備えていると言えますね。解像度の高さは立派です。給電方法USB Type-Cになったのは評価できます。ただし、端子は1つなので他のUSB機器を同時に使う場合は工夫が必要ですね。

 

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タイプカバーを折り曲げ、タブレットを寄り掛からせるスタイルですが、タイプカバーの先端が磁石となっていて↓の位置でピタリと固定されます。もちろん磁力はそれほど強くありませんのですぐに外せます。

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タイプカバーに接続したところ↓

 

実はタブレット側にも磁石が入っているらしく、タイプカバーをずらして固定することで画面の角度が調整できる仕組みになっています。

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通常の使い方はこんな感じ↓左側側面にはUSB Type-C端子とMicro SD Cardスロット端子があります。

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少し上目にずらした状態。カバーとタブレットは磁石によってマイルドに張り付いています。

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そんなわけで角度の調整は2段階のみとなります。Surfaceのような無段階とはなりませんがそれほど問題はないでしょう。

キーボードは慣れれば問題なし

キーピッチは約18mm。標準的なピッチである19mmに比べて約1mmの差です。なれれば問題ないレベルでしょう。自分はSurface3も使っていますのですでに慣れています。

キーストロークは約1.5mm。こちらはSurface4以降のタイプカバーと同レベル。程よい打刻感があります。プラスチッキーな感じで高級感はありません。この辺りはSurfaceのタイプカバーの方が上質に感じました。

USB Type-Cによる電源まわり

電源はUSB Type-Cによる給電です。24W出力のACアダプターが付属します。

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USB Type-Cによる給電がありがたいですね。最近USB Type-Cを採用するスマホが増えてきましたし、iPadもついにType-Cに対応しました。
個人的にはメインで使っているHPのSpectre x360がUSB Type-Cだったこともあり、すでにPD対応のアダプターなどをそろえていたので助かります。

USB端子はUSB Type-C端子が1つのみなので注意

ただし、タブレット本体についているUSB Type-C端子1つのみ。充電しながら使ったり従来のUSBメモリを使いたいときには別途給電機能付きUSBハブが必要となるので注意が必要です。

こちらはUSB Type-C対応のUSBハブ、「j5 create JCA374」です↓HPのSpectre X360と同時に購入したもの。HDMI出力、GbLANのEthernet端子、USB3.0 が2端子、USB Type-Cによる給電機能(パワーデリバリー・PD)付き。

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こういうのを使えば、給電しながらUSBやLAN、ディスプレー出力も同時に使えます。
ちなみに上のUSBハブ、1年半ほど仕事で使っていますが不具合等は今のところありません。ちょっと値が張りますが、全部入りのハブは少ないのでお勧めです。

参考までにパワーデリバリー(PD)対応で、より新しい「Type-C 9in1 マルチドック(JCD383-A)」というモデルが出ています。

充電と同時にUSB端子を使いたい場合PD対応を選ぶのがGood

Windows Hello対応の指紋認証がなかなか”使える”

タイプカバーにセットした状態の右上裏付近に指紋認証センサーがあります。

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この指紋認証がなかなかのもので、今のところご認識で動かないケースはありません。もちろん様々なケースを経験したわけではないのでさらなる検証が必要ですが、十分に”使える”という印象でした。

このMousePro-P120Aはもともと現場でのデータ取り用PCとしての運用を想定して購入したものです。指紋認証があるのとないのとでは作業効率に雲泥の差が出たことと思います。
因みにMousePro-P120Aは「MousePro]シリーズといって法人向けの製品となっています。そんなこともあってタイプカバーや指紋認証付きのタブレットとしてリリースされたのでしょう。法人向けですが、当然個人事業主でも購入できます。

 

ディスク容量は何とか足りる程度 使い方次第

条件は以下の通りです。

  • 初期設定直後にWindowsUpdate実施
  • 3ユーザー作成
  • ADドメインへの参加
  • Office未インストール
  • 他のソフト未インストール

 

この状態でのディスクの空きは34.8GB(57.0GB中)となりました。

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必要最低限のソフトを使うのであれば何とかなるでしょう。

 

パフォーマンスは?

CrystalMark 2004でのスコアです。

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タブレットPCであることを考えればこんなものでしょうか。CPUが弱いですが、SSDのおかげでそれほど重くは感じません。事務的な作業程度でしたら十分でしょう。

その他注意点 スリープから復帰しない不具合はWinUpdateで解消

購入直後、スリープから復帰しないという不具合(!?)がありましたが、WindowsUpdateを実施したらなおりました。やはりアップデートは必要ですね。

まとめ 企業ユース以外にもWinタブレットが欲しければ選択肢になりうる

法人向けという事でOSもWindows10Proとなっています。その為若干お値段が張りますが、企業で現場使用を想定した場合はそれほど問題ないでしょう。指紋認証タイプカバーの付属を考えれば妥当な線かと思います。

解像度は正直2,160px×1,440pxは必要なくフルHD(1,920px × 1,080px)あれば十分かな?!と感じました。バッテリーの持ちがいま一つなのはこの高解像度が影響しているのでは?!と思います。業務アプリではそれほど高解像度は必要ないですのでね。

同価格帯でSurface Goがあるが・・・

個人でWindowsタブレットを必要とするシーンはそれほど多くないかもしれません。しかしあると助かる分野ではあります。そんな中Windows10 Pro搭載で手ごろでキーボード分離可能な2in1PCとなるとどうしても選択肢が限られてきてしまいます。

同じような価格帯かつ同じような形態のPCとしてMicrosoftのSurface Goがあります。しかしあちらのOSは「Windows10 Home( Sモード)」で10インチ(1800x1200)のディスプレイ。一回り小さいうえにOSも違います。SモードはWindowsストアアプリしか動かせませんので、今回の機種とは単純に比較できるものではないでしょう。

もともとはWindows10 Homeを搭載した一般向けモデルもあったようですが残念ながら生産終了となりました。そう考えると、MousePro-P120Aの占めるポジションはかなり特殊なように感じます。「ほぼタブレットで時々キーボードを装着して使える」PCの選択肢は多くありません。そんな中、自分の使い方では大変よい選択肢になったと感じています。

2019/2/19追記:後継モデルのMousePro-P120Bが発売開始となりました。解像度が上がっているようです。P120Aのセールスが良かったため後継モデルの発表につながったのでしょうか?2in1の選択肢が残ってくれたことは良い事です。

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