【イタリア/ギリシャで使えたSIM】Three SIMレビュー

旅行TIPS

イタリアとギリシャ旅行の際にThree(スリー)のSIMを使ってみました。簡単、便利でWIFIルーターをレンタルするよりもはるかに安価です。購入から使ってみた感想までをシェアします。チャレンジする価値はありそうですよ。

※個人の体験談です。同じ環境で必ずしも動作するとは限りません。試される場合には自己責任にてお願いします。

(2019/9/29追記)今回受信を確認したのは、イタリアではフィウミチーノ空港、ローマ市内、空港と市内の道中。ギリシャでは、アテネ市内、アテネ郊外、アテネ空港及び市内までの道中、コリントス、サントリーニ空港、サントリーニ島フィラの街です。

*この記事にはAmazonアソシエイトによる広告が含まれています。

ヨーロッパで使えるThreeのSIMをギリシャ・イタリアで使ってみた

今となってはスマホは大切なインフラ。旅行になくてなはりません。問題なのはSIMの問題です。旅行で活用したいのは次の2つです。

  1. 通話用にiPhone7(キャリア:ドコモ SIMロック解除済み)
  2. データ検索用にNexus7(Androidタブレット・SIMフリー機)

SIMの差し替えを選んだ理由

海外でスマホ等を用いた通信をする方法として大きく分けて次の3種類を検討しました。

  1. レンタルモバイルWIFIルーター
  2. 各キャリア(ドコモ等)の海外プラン
  3. 現地SIMをSIMフリー端末にさして使う

結局現地SIMを購入する事にしたのですが、その際考慮したのは次の点です。

  • 2週間という長期旅行なので出来るだけ費用を抑えたい
  • 使うのはマップや現地での情報検索なのでちょこちょこ常に使いたい
  • 速度はそれほど出なくてよい。3Gで十分
  • 容量は(ギガ数)はそれほど使わない予想
  • LINE電話は使えるが出来れば現地通信網での通話が出来るようにしたい

長期間ですからレンタルモバイルWIFIルーターはまず脱落。またキャリア(ドコモ)のパケットパック海外オプションや海外パケホーダーのような24時間単位での課金も積もり積もってかなりの金額になります。現地SIMを購入して使うのが一番と考えました。実際圧倒的にコスパが良く全く問題なく使えました。

現地SIMを利用するにはSIMフリー端末が必要です。ドコモ等日本のキャリアで購入したスマホなどはSIMロック解除の手続きが必要になる場合がありますのでご注意下さい。

現地SIMは日本でも買える

今回購入したのはThreeという会社の次の2種類です。現地SIMですがアマゾンで買えますし、日本語のマニュアルもついてきましたので便利でした。なお、マニュアルは日本で販売しているお店独自のものでした。購入するお店によっては付属しない事もありますのでご注意下さい。

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①通話+データ通信(iPhone用に購入)

②データ通信(Androidタブレット用に購入)

もともとはイギリスのThree社のSIMのようですが、提携しているヨーロッパ各地の通信網でも使えるという事です。利用できる国はリンク先を参照して下さい。

”Feel At Home”と呼ばれるドイツ・フランス・イタリア等71地域でもご利用になれますので、周遊旅行には大変便利なSIMカードです。

アマゾンの紹介では”イギリスSIM”、”フランスSIM”、”イタリアSIMなど各国の表題が付けられているものが各種出品されていますが中身は同じのように感じます。実際自分は比較的安かったイギリスSIMと書かれたものを購入しましたが問題なく利用出来ました。

面白い事に、データ通信専用の方よりも通話が出来るタイプの方がギガ数が多くなっています。値段あたりのギガ数を比べると通話付きの方を選んだ方が断然お得なのですが、①通話+通信用SIMの方の日本語マニュアルには次のようにありました。

スマートフォン専用のSIMカードです。タブレット端末やモバイルルーターは使用できません。

しかし実際にはNexus7(通話なしAndroidタブレット)でも自分の場合データ通信自体は問題なく動作しました。ダイヤルアプリのないNexus7ですので通常の電話のような使い方は出来ません。IP電話やLINE電話等を利用する必要があります。

パッケージは異なりますが、開けてみると中身は一緒でした。カード自体からはThree Pay As You Go.Three Internet with legs.の違いを見分ける事は不可能に思われます。

Three Pay As You Go.Three Internet with legs.の裏と表。見た目はホント一緒でした。

使い方

とにかく簡単です。僕の場合はSIMを入れ替えるだけで自動的に認識し使えるようになりました。具体的な使い方は付属説明書(正確にはマニュアルPDFへアクセスするためのURLとパスワードの紙)を参考にしてください。

1.端末の電源を切りSIMカードを入れ替える

SIMはスタンダードSIM,マイクロSIM,ナノSIMに対応します。切り離したらそれで終わりとはならず重ね合わせるとまたぴったりと収まる感じでした。ナノSIMの端末からマイクロSIMの端末へ差し替えるといった、あとからサイズアップして取り付ける事も可能でした。

2.端末の電源を入れる

電源は現地についてからONにしましょう。日本にいる時に電源を入れると、国際ローミングの電波を受信し、有効期限がスタートしていまいます。

3.APNの設定

以下のAPN情報を設定します。

  • APN:three.co.uk
  • ユーザー・パスワード:空欄

4.ローミングをONにする

設定は以上です。30分くらいするとSMSが飛んできて通信が可能になりました。実際にはiPhone,Nexu7ともにAPNの設定自体する必要がなくあっけなくつながってくれました。

 

 

上の画像はNexus7(Androidタブレット)のAPN情報のスクリーンショットの一部です。アンテナピクトグラムの所にRのマークがあり、ローミングで通信している事がわかります。(Threeって、ほんとうにただの3なんですね。)

 

iPhoneの場合、既存プロファイルを削除する必要がある
一緒に行った同僚は楽天モバイルで契約したiPhoneでしたが現地での通信が始まりませんでした。既存の設定プロファイル情報を削除したところ通信が始まりました。ドコモ・au・ソフトバンク以外でiPhoneを契約していて上手くつながらない時はチェックしてみましょう。

よくある疑問

国をまたいでの利用は可能か?

アマゾンの商品説明欄にもありますが、”Feel At Home”圏内ならば問題なくつながるようです。自分が試した限り、ギリシャ~イタリア間を行き来した際にも自動的に通信会社が入れ替わってつながりました。

通信速度は?

説明ではイギリス以外2Gもしくは3Gでの接続との事でした。しかし実際にはギリシャ、イタリア共に4Gにてつながっていたようです。以下のスクリーンショットをご覧下さい。(画像は共にiPhone7のスクリーンショット)マップやちょっとしたWEBでの調べもの程度でしたら全然問題なく使えました。

 

・イタリア・ローマにてI WIND 4Gの表示

・ギリシャ・アテネにてWIND(WIND GR)4Gの表示

サントリーニ島にてWIND GRの表示(LoizosWifiはサントリーニ島フィラにある泊まったホテルのWIFI)

通信会社は選べるか?

自動選択にしておけば問題ないかと思いますが、一応選択肢は出てきましたし、選択も出来ました。(下の画像はイタリア・ローマでのNexus7のスクリーンショット)

時々”電波が悪いな”と感じる事がありました。そんな時には手動で接続を変えてみました。

デザリングは利用できるか?

自分の環境ではイタリア・ギリシャ共にデザリングが利用出来ました。端末もiPhone7,Nexus7両方とも可能でした。ただし、Threeの公式見解では”イギリス以外ではデザリング不可”となっています。必ずしもつながるとは限りませんので注意が必要です。

 

使ってみて便利だった点

実際に使ってみて感じた便利だった点を取り上げてみます。

・前もって買っておける

現地でも同じものを買えるようですが、現地で買うとなると一気にハードルが上がる事と思います。ThreeのSIMは日本のアマゾンでも買えてしまいますので楽でした。

・とにかく安くあがった

通話+データ通信SIMを2枚(自分と妻用)、そしてタブレット用データ通信SIMを1枚の合計3枚購入しました。14日間という比較的長めな期間を考えるとWIFIレンタルやドコモの海外オプションと比べて圧倒的にコスパが良かったです。恐らく半額以下でしょう。もしかすると大きめのスマホだったらタブレットすら必要なかったかも。その場合通話+データ通信SIM1枚で事足りたかもしれません。

・Threeの通話SIMを購入した旅行者同士で電話が出来た

今回の旅行でおなじSIMを買って持って行ったのが4名。Three Pay As You Go.(通話+データ通信SIM)は電話番号が付いてきますから、Threeから付与された番号直接電話する事が出来ました。大勢での旅行だったため別行動するときに大助かりです。LINE電話も使えたのですがレイテンシーがあったり接続が不安定な時もありましたので、やはり通常の電話が使えるのはありがたい事です。

・設定が簡単だった

機械にそれほど詳しくない女子でも問題なく使えました。最初は使い方や設定の仕方を手伝ってあげないといけないかな?と考えていたのですが、その必要すらありませんでした。

・レンタルWIFIルーターにはない、自分専用の手軽さ

レンタルWIFIルーターを皆でシェアする方法もあります。人数が増えれば増えるほど値段は下げられますが、一方で一台のルーターをシェアする煩わしさが増えてしまいます。その点ThreeのSIMを選択した人たちの場合は一台ずつ独立して使えたため自由度が上がり便利でした。

安く、手軽に自分用の通信環境を構築できる

いまひとつだった点

使ってみて感じた、いまひとつだった点を取り上げてみます。

Threeからのショートメールが多すぎ

とにかく頻繁に飛んできます。基本無視していればいいのですが、ちょっと煩わしく感じました。

・現在の通信量がわかりづらい

一応現在の通信量を知る手段はありましたが、ちょっとわかりずらかったです。端末の方のデータ利用量チェックアプリなどを使った方が簡単でした。あくまで参考程度になってしまいますが、12Gも使わないでしょう。

・頻繁に切断する所があった

イタリア・ローマでの滞在中、Three Internet with legs.(データ通信専用SIM)を挿していたNexus7の方の通信が頻繁に途切れる現象が起きました。それで、もう一枚予備で持って来ていたThree Pay As You Go.(通話+データ通信SIM)に変更したところ途切れなくなりました。端末との相性だったのか、場所や電波の具合だったのかは定かではありません。通話+データ通信SIMの方が容量も多かったですしその後は問題なく過ごせました。

このような事態に備えて次善策を講じておく必要があるかと思います。それほど高いものではありませんから、予備のSIMを買っておくという手もあるかもしれません。

万が一の対応策:一応ドコモのWORLD WINGパケットパック海外オプションを申し込み、iPhoneにはドコモ海外利用アプリをインストールしておきました。共に無料です。転ばぬ先の杖として最低限このような各キャリア独自の備えをしていかれる事をお勧めします。

 

まとめ コスパよし、使い勝手よし。SIMロック済み端末を持っている人は利用してみる価値あり

2019/9/29追記)今回受信を確認したのは、イタリアではフィウミチーノ空港、ローマ市内、空港と市内の道中。ギリシャでは、アテネ市内、アテネ郊外、アテネ空港及び市内までの道中、コリントス、サントリーニ空港、サントリーニ島フィラの街です。

海外に行ったときスマホに求める事柄として…

  1. 旅行者同士通話がしたい
  2. マップや旅行中の各種情報を頻繁に検索したい

この二つにつきます。大勢での行動の場合どうしてもバラバラになる瞬間もありますし、万が一の事を考えるとスマホは大切なインフラと言えますね。ある程度お金をかけてでも利用したツールですが安ければそれに越したことはありません。今回はiPhoneのSIMロック解除が簡単に出来たためこの方法が使えました。古い機種だとSIMロックだけでも手数料が取られたりしますからね。コスパが悪くなる可能性があります。次回も確実にこの方法を選択する事と思います。

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コメント

  1. lalala より:

    はじめまして。
    アテネ・サントリーニ・ローマの周遊旅行を予定していて、現地の通信手段について調べていて、検索でこちらに辿り着きました。

    threeのsimが評判よさそうですいいかなと思ってるんですが、サントリーニでも繋がりましたか?

    • うみねこ うみねこ より:

      lalalaさんこんにちは。コメントをありがとうございます!

      サントリーニでもつながりました。訪れたすべての場所で受信を確認できました。
      場所は空港周辺、宿泊したフィラの街周辺になります。
      今回イアには行けませんでしたし島の端の方では試しておりません。
      参考になれば幸いです。

      • lalala より:

        追記拝見しました。
        大変参考になり、おかげさまで快適な旅をすることができました!

        ちなみに、イアでも4G繋がりました^ ^

        • うみねこ うみねこ より:

          快適な旅が出来たとの事、良かったです!
          イアでの情報もありがとうござました。
          あぁ、自分もサントリーニもう一度行きたい・・・

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