東京へ帰省した際、青春18切符を利用しました。せっかくですので普段は乗れないレアな車両に乗っておかないと。今回はJR東日本のE251系。ホームライナー運用でのグリーン車体験レビューです。
E251系乗車レビュー
おはようライナー新宿26号の運用にはいる特急型車両E251系
小田原7:41発、新宿行きの「おはようライナー新宿26号」に乗りました。こちらは普段特急「スーパービュー踊り子」として運用されている車両です。小田原から新宿まではホームライナーとして運用されています。
今回乗車したのは、E251系の先頭車、グリーン車です。おはようライナー新宿はスーパービュー踊り子号の送り込み回送を兼ねるため、普通列車なのに豪華なグリーン車に乗れるという大変乗り得な車両です。
通常、ホームライナーには乗車券以外に「ライナー券」(510円)が必要ですが、グリーン車には必要ありません。首都圏を走るごく普通の普通列車のグリーン車と同じ扱いなので別途自由席グリーン券(新宿まで950円)を買えば乗ることが出来ます。つまり、差額440円で乗れるわけですね。
いつもでしたらSUICAにグリーン情報を読み込ませるのですが、この車両はどうなんでしょうか。使えるのかな?!車掌が端末を持っているという話もあるのですが、今回は券売機でグリーン券を買いました。ちなみに、休日ですとグリーン料金がさらにお得になりますが、そもそもホームラーナーは土日休日運休です。
E251系グリーン車の車内
グリーン車は2階建て車両です。2階側が通常の座席、1階はグリーン用のサロンや個室なのだそうですが、おはようライナーでは当然クローズ扱いでした。
一目で”特別な空間”と見て取れる素晴らしい座席です。グリーン車は伊豆急下田方面を基準に組まれていますので、新宿行きの場合最後尾側に2両となります。ダブルデッカー使用の2階部分が使用されていますので窓からの眺めは大変良いです。加えて上の画像からも分かるように天井付近まで窓が伸びています。ワイドビュー&2階席というダブルな仕様ですので最前列でなくても申し分のない眺望が楽しめます。
情報によると、シートピッチは1,300mm。平均的な日本男子体型の自分でももてあますほどの広さでした。キハ85系を使用するワイドビューひだの中間車グリーン席のシートピッチが1,250mmですが、それをも上回わるサイズです。キハ85はJR東海で最強の車両だと勝手に思いますが、このE251系はその上をいきますね。
E251系先頭車両は展望席になっている
さて、先頭車両の魅力といえば、これでしょう。圧倒的な前面展望です。
ご覧のように、運転席よりも高い位置に1列目が配置されています。前面展望をうたう多くの車両は大抵目の前の運転席と同じ目線(高さ)にあるものです。ですので、運転席のすぐ後ろの席はあまり展望がよろしくありません。また、最前列は大抵の場合、横の眺望が良くないものです。その点、E251系では運転席で眺望がさえぎられることもなく、また横窓の眺望も素晴らしいものがあります。
前から2列(普通車の先頭車は3列)は段々になっており、より一層の展望が期待できます。かつては3列仕様でしたがリニューアルで2列になりました。そういうわけで窓枠と座席があっていません。もっともこれだけ広ければ問題ないでしょう。前後で段差があるゆえに、通常の前面展望車のように最前列だけが見晴らしがいい・・とはならず、後ろの席でも前面展望が楽しめます。注意点として、座席は回転しませんので進行方向によっては常に後ろ向きとなります。
運転席の頭上にも”天窓”があるため大変開放感があります。
車両の前寄りにも、1階に下りる螺旋階段があります。
一号車の入り口から入って正面にはカウンターがありました。
カウンタ―前から、前方を見たところ。1階席へと降りられます。奥にはグリーン車利用者用のサロンなどがあります。
通常グリーン席にはフットレストがあるものですが、251系の場合は、「レッグレスト」が採用されています。座席の下から引き出して使います。これがなかなかの代物でして、広いシートピッチと相まってかなりリラックスできる環境になります。昼寝にはもってこいですね。もっとも高いお金を出して寝るなんてもったいないですが。
乗り心地ですが、2階席ゆえに揺れますね。そのあたりは仕方ないかな。
まとめ 伊豆方面に行くときにはぜひ乗りたい車両
今回はホームライナー運用という事でお得に乗る事が出来ました。上り列車になるため残念ながらグリーン車は最後尾となります。出来ればこの車両で伊豆の方まで行ってみたいですね。今回は取り上げていませんが、普通車の方もハイデッカー&ワイドビューなつくりになっています。グリーン車でなくても十分に楽しめるかもしれません。
1990年の運用開始からすでにかなりの年数が経ちました。一度リニューアルも行われています。遅かれ早かれ引退の時期が来ることでしょう。では次の車体はこんな豪華なものになるかというと、期待できないのでは?と思ってしまいます。豪華なのはいいけど予約が取りにくいとか、値段が上がるのだけは避けてほしいところですね。乗れるうちにもう一度乗っておきたい車両でした。
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