2019年夏、家族でヨーロッパ旅行に行く予定です。その目玉として計画しているのがサントリーニ島。飛行機からカルデラが見えるのは確率的に右であることが推測されました。根拠となったFlightradar24の解析方法をレビューします。
2019/9/13追記:サントリーニ行ってきました。予想通り島の東からアプロ―チでした。右で大正解!確率の問題でもありますが…。
サントリーニ島のカルデラを飛行機から眺めたい
今回の旅行先の一つがサントリーニ島。ギリシャといえばサントリーニ島。ここに行かずしてギリシャは語れませぬ。
- サントリーニ島の正式名称は”ティラ島”
- サントリーニ(ティラ)空港の空港コードは”JTR”
サントリーニ島の魅力 ― カルデラ
完全に主観ですが、サントリーニ島の一番の魅力は”カルデラ”でしょう。
出来れば上空からカルデラを眺めたい。そうすると飛行機の座席を予約する際にどちら側を選べばいいでしょうか。色々と検索してみたものの確かな答えが出ませんでした。Youtubeの記録を見る限り島の東側を通過して折り返し南側からランディングするパターンが多そうですが、島の西側を通過して回り込み南側からランディングするパターンもあるようです。
そこで当日乗る予定のVOLOTEAのカスタマーセンターにメールで問い合わせてみることにしました。
すると翌日には回答が。
(略)・・・お尋ねの件は乗務員に聞くのが最善でしょう。良い旅を!・・・(略)
いやいや、乗務員に聞けと言われても、事前にわからなければ予約のしようが・・・。自由席ならともかく。
Flightradar24でトレースされたデータを参照する
色々と調べてみると、飛行ルートをトレースするアプリがあるではないですか。これならばどちら側の席をとればよいのかがわかりそうです。
参考にしたのが以下のサイト。
ブラウザで見られますが、iOSやAndroid版のアプリもあります。無料版は機能に制限があるものの、トレースされたデータの閲覧だけでしたら無料版でも十分です。
ブラウザー開いてみるとこんな感じです↓
飛行機がわさわさいます。黄色い飛行機のアイコンをクリックすると、飛行ルート、左窓には詳細が表示されました。こうして見てみるとみな整然と並んで飛んでいることがわかります。
Flightradar24で出来ることを探ってみた
フライト検索では、出発地と行先を入力すると、候補が出てきます。空港名は空港コードを入力すれば候補に出てきます。またフライトナンバーを直接指定した検索もできるようになっています。
今回はアテネ空港(エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港)[ATH]からサントリーニ(ティラ)空港[JTR]までの飛行ルートを調べたいので、空港コードであるATHとJTRを入力。すると候補が表示されます。
無料版では最近のデータ限定ですが、トレース情報を参照することができます。
GOLD会員になると過去365日分のデータの検索が可能
さて、今回知りたいのは来年の夏にギリシャに行った際に役立つ情報。そのためには同じ時期の同じ時間帯にどのルートで飛行したのかという過去情報が欲しいわけです。
Flightradar24には1つの無料プランと3つの有料サブスクリプションプランがあります。有料のものは1か月と1年の二つの課金パターンがります。それぞれ7日間のお試しも可能。
今回は夏の時期の過去データが見たいわけですのでGOLDプランの一か月課金をしてみました。$3.99です。
なお、7日間トライアルでもクレジットカードの登録が必要です。7日経ったら自動的に課金される仕組みですのでちょっと試してみたい人用というよりは本気で購入を検討している人向けのお試しといえるでしょう。
2018年6月から8月のデータを検索してみた
VOLOTEA航空のATH→JTRのデータを検索してみました。
赤い破線が本来(?)のルートで、風の影響などがない場合、このラインに沿って運行できるようです。図の場合ちょっと東よりを通っていますね。
またちょっと見ずらいですが、黄色い飛行機のアイコンを見ると、主翼よりも後ろの方にエンジンが二基ついているのがわかります。これは使用機材がボーイング717だから。芸が細かいですね。
サントリーニ島のカルデラが見えるのは左右どちら側の座席か?
では、肝心のサントリーニ島のカルデラが見える座席を探ってみたいと思います。
こちらは本日リアルタイムでトレースされたデータです。
RYANAIR FR1232/RYR19QR アテネを飛び立ってサントリーニ空港に着陸するまで見てみました。空港の真上を通過後、反転してアプローチ。きれいな直線を描きましたので風の影響が少なかったのだと思います。この記事を書いているのが14:30くらい。なので現地時間は7:30過ぎになるはずです。
ミニチュア飛行機がチマチマ動く感じで見ていて飽きませんでした。
こちらは過去データ。一般的な北側からそのまま普通にランディングするパターン↓
これは今年7月のある日のルートです↓
そして、前後ひと月ほどを検索してみるとこんなルートを通る便がいくつかありました↓
すべてチェックしたわけではありませんが、6~8月のデータのうち、1~2割程度は西側から回り込んで南側からランディングするパターンでした。まとめますと以下のようなパターンです。
- 普通に南下し、北側からそのままアプローチ・ランディング
- 島の東側を通り過ぎて反転し南側からアプローチ・ランディング
- 島の西側を通り過ぎて反転し南側からアプローチ・ランディング
追記:実際に行ってみた結果~島の東側からアプローチでした。
2019/9/13追記:サントリーニに行ってきました。今回立てた予想がドンピシャで当たりましたよ。
当日のフライトの記録です。
結局VOLOTEAは利用しませんでした。なんとアクシデントで乗り遅れまして…。代わりに急遽利用したのがオリンピック航空のOA360便。飛行時間は25分間であっという間でした。下の画像、手前がティラ島(いわゆるサントリーニ島)で画面右側に有名なイアの白い街並みが見えます。画面左の中央に見える島がカルデラの中心です。
島の周りを旋回しだしたのが大体20:30位でしたのでかなり暗くなっています。その代わりちょうど夕陽が見れました。
結論 右側の席に座ればカルデラの見える確率が高い
サントリーニに向かう飛行機の右側を予約すれば上空からカルデラを眺めることが出来そうです。
しかし、少ないとはいえ一定の確率で島の西側を通ります。
もっとも西側を通った場合はカルデラの上空を通過しますので島全体を眺めることは難しそう。
逆に有名なイアやフィラの街並みは見られそうです。崖にへばりつくように建てられた白い建物群は見ごたえがありそうですね。結局のところ、その日の天候や風向き次第なのでしょうか。
2019/9/13追記:ついにサントリーニに行ってきました。予想通り東側からのアプローチでした。もちろん右側を予約しましたよ。
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