ローマ・フィウミチーノ空港で乗り換え、ギリシャ・アテネに向かいました。乗り換えの時に気を付けたい事と、搭乗したエアバスA321-200のレビューです。利用したのはエーゲ航空(Aegean Airlines)のA3651便。
ローマ・フィウミチーノ空港でエーゲ航空へ乗り換え。気を付けたい事とギリシャ・アテネへのフライトレビュー
中部国際空港からサントリーニ間の旅程。本当は通しで購入したかった航空券。残念ながらサントリーニまでを通しで買おうとすると選択肢がかなり限られてしまうため断念。しかしでフィウミチーノ(FCO)~アテネ空港(ATH)間とアテネ空港(ATH)~サントリーニ空港(JTR)間を別個に検索してみるとかなりの選択肢がある事に気付き、よしこれで行こう!となったのですが…。
今思うと、前もって把握しておけばよかったことが多くありました。いや、調べてはいたんですけどね。イメージしづらかったんですよ。
- フィウミチーノ空港の公式MAPは全体像を把握しづらい
- モノレールに乗ったため現在地を見失う
- 自分たちが到着するターミナルがどこかを調べておけばよかった
- ターミナル3からターミナル1への移動には一旦ターミナル3の外に出る必要があった
- フィウミチーノ空港はMAPでイメージしていたものよりも全然広かった
では、フィウミチーノ空港に到着~アテネ(ATH)到着までを順番に取り上げていきたいと思います。
バンコクからローマ・フィウミチーノ空港へ到着
中部国際空港(NGO)からバンコク(BKK)を経由しローマ・フィウミチーノ空港(FCO)までタイ航空を乗り継いできました。
タイ航空機の到着ターミナルはターミナル3(T3)。国際線の多くが発着するターミナルです。自分たちが乗ってきたタイ航空のエアバスA-350-900(TG944便)が見えます。最近JALが導入して話題になった、あのA350-900です。静かで乗り心地の良い機体でした。
到着したボーディングブリッジのあるゲートからターミナル本体まではモノレール新交通システム「スカイブリッジ」)に乗っての移動です。
ターミナル3に到着。今回はこれからさらにギリシャ・アテネ空港(ATH)へ向かうためトランジット(Transiti)の標識の方へ進んでいきます。
パスポートコントロールの通過は簡単だった
さて、イタリアもギリシャもシェンゲン協定加盟国となります。そのため、入国審査は最初に通過するシェンゲン協定加盟国で受ける事になります。その後は国内線のような感覚で移動できるのだそう。
入国審査・パスポートコントロールはEU圏内旅行者用と圏外旅行者用(Non EU)に分かれています。もちろんNon EUの方を選んで並びます。入国審査は…びっくりするほどあっけなく終わりました。ほぼ機械的にスタンプポン!はい終わり。何も聞かれず拍子抜けです。この手軽さ、帰りの出国の時にさらに実感する事になります。
フィウミチーノ空港の受託手荷物受取ターンテーブルが曲者
入国審査を終えると今度は預けていた手荷物のピックアップに向かいます。ここから先は通しではない航空券の為一旦受け取りまた預け直しになります。
便名が書かれたターンテーブルの前で待ちますが、このターンテーブルが曲者でした。
少し見づらいですが、中央部のカーテンの中からスーツケースが落ちてくる仕組みです。預け入れしている荷物ですからね、当然10~30Kg程度の重量は有るはず。それが上から勢い良く滑り落ちてくるわけです。放出される度にもの凄い音を立てるスーツケース群。もし運悪くスーツケースの車輪部分が下向きになり滑り落ちた先のコンベアーガイドにヒットしたら…。あとは推して知るべし。
ギリシャへ向けて再チェックイン
さて、いったん入国しましたので、改めてチェックインしなければなりません。シェンゲン協定加盟国行きの多くが離発着するターミナル1(T1)へ移動します。
フィウミチーノ空港のMAPが分かりにくい件
事前に公式サイトで空港MAPを見ていたつもりなのですが、どうもわかりずらい。飛行機を降りてからモノレール(スカイブリッジ)に乗りましたがその部分が載っていません。自分たちがどこにおりてどこを通ってきたのかが把握しづらいのです。結局わかりづらいのは、公式MAPに搭乗ゲート・ボーディングエリア・駐機スポットなどの全体像が記載されていないからだと気付きました。
後でわかったのですが、自分たちが降りた場所はボーディングエリアGだったようです。下の画像、左側にパスポートコントロールがあります。そこから矢印のように進み、受託手荷物を受け取り、いったんターミナル1の外へ。
外へでたら歩いてターミナル1の方へ歩いていけばよかったのでした。
いったん外に出るという事に気づくまでちょっと時間がかかり手間取ってしまったわけです。
ターミナル1でエーゲ航空のチェックインに手間取る
さて、チェックインすべくエーゲ航空のカウンターを探します。どうやら一番端の、111番~のよう。ここでまたしても混乱する出来事が…。
カウンター表示がCheck-InではなくDrop-Offのみ!チェックインキオスクはどこ?
エーゲ航空の公式サイトを見ると、チェックインの説明がセルフチェックインについてしか説明されていません。基本的には”チェックインキオスクを使うかオンラインチェックインを済ませてね”というスタンスに見えます。まさか、空港のカウンターでチェックインできないはずはないだろう、と思いカウンターに来てみると、開いているすべてのカウンターの表示がすべてDrop-Off(セルフチェックイン済みの人が受託荷物の預け入れを行うレーン)になっているではありませんか!Check-Inの文字が見当たりません。焦りました。
カウンターはすでに長蛇の列。しかもターミナル1に移動するのに手間取りあまり時間がありません。セルフチェックインをするために急いでチェックインキオスクを探すも、なかなか見つかりません。空港職員をつかまえて尋ねるも明確な答えが返って来ません。まずい、このままでは乗り遅れる…。一先ず皆を並ばせておき、僕と友人とでチェックインキオスクを探すことにしました。
結果見つかったのが下の場所です。エーゲ航空のチェックインカウンターが111-114の範囲。そのすぐ近くにエーゲ航空のチェックインキオスクがありました。なんだ、近くじゃん…。そりゃそうですよね。一番端まで行って帰ってきたのでクタクタに。
ちなみに、上の画像はターミナル1の出発ロビーのMAPになります。チェックインカウンター番号No,1からNo,140の間隔が近そうに見えますが、ものすごく遠いですから。簡略化されているだけで、実際にはかなりの距離を歩かなければなりませんのでご注意を。
その後、並んでいた組がチェックインを済ませました。何のことは無い、別にオンラインチェックインやセルフチェックインをしていなくても普通にチェックインをしてくれました。セルフチェックインでチェックインを済ませてきてください、などと言われたらどうしようと思ったのですが杞憂でした。
いざギリシャ・アテネに向けて出発
焦って行動したため、かなり息が切れます。搭乗ゲート前でしばしの休息を取りました。それにしても空港の物価は高いですね。ミネラルウォーター(500ml)が€4.00弱。泡の出る違うのを買った方が割安です。
時間ギリギリかと思いきや、遅延が起きていてボーディングタイムが少し伸びました。今回利用した便はローマ・フィウミチーノ空港(FCO)10:25発、ギリシャ・アテネ空港(ATH)13:25到着予定のエーゲ航空A3651便。時差が1時間あるので、実質2時間のフライトになります。この日は結局30分遅れでの運行となりました。この遅延が後々恐ろしい事につながって行く事とはつゆ知らず、わくわくしながらの搭乗です。
機材はエアバスA321-200です。日本のLCCでおなじみエアバスA320のロングバージョンですね。
座席は?
足元の間隔はこれくらいでした↓
こぶし1個半といったところです。広くはありませんがLCCのような狭さもありません。エーゲ航空は一応ギリシャのフラッグキャリアですからね。
横から見ますと↓間隔がよくわかります。なお、24列の右側だけ2列シートでした。キャビンクルーが着席する反対向きの座席があったためです。
今回予約したのは24列AB席。この席はなんと、非常口の前になります↓
そう、シートが倒し放題の席。非常口席はギリシャ語か英語が堪能でなければ座れませんし、そもそも追加料金が高いです。
なお、シートレビューで有名なSeatguruに記載されていたシートマップとは情報が異なっていましたのでご注意下さい。僕たちが乗ったエアバスA321-200では、非常口席前が24列め、非常口席(エクストラレッグルーム)が25列でした。運用に入る機体番号によって微妙に異なると思いますので、エーゲ航空の予約管理画面に出てくるシートマップを参照するのが確実かと思います。
この日の搭乗率は98%といったところ。見る限りほとんど埋まっていました。
中学生らしきイタリアの女子生徒が大勢乗っていました。また恐らく引率の先生なのでしょうか、それらしき人も数人乗っており、点呼を取ったり見回ったりしていました。修学旅行の類なのでしょうね。ギリシャに修学旅行とは何ともうらやましい限りです。フライトは2時間ですのでちょうどよい距離なのかもしれません。
機内サービス
離陸して水平飛行になると早速ドリンクサービスとエーゲ航空の名物アメちゃんのサービスがありました。
機内食
LCCではありませんのでちゃんと機内食が出ました。お昼の時間帯に運行される便でしたので助かりました。
配られたのはこちら。う~ん、軽食といった感じです。
中を開けてみます。
パンプキンパイ!?でしょうか。かなり美味しかったです。これはギリシャ向けの食事なのか、イタリア向けの食事なのか。
ギリシャはセサミが有名なようです。やはりギリシャ向けの食事かもしれませんね。
ちなみに、妻の前の席の女の子は水平飛行になったとたんマックスで座席を倒して寝てしまいました。まあ、マックスで倒れていても食べにくいという事はなかったです。
フライトは順調 予定通りアテネ国際空港へ
さて、あっという間の2時間でついにアテネに到着です。
アテネ空港でお世話になった機体の写真を一枚撮っておきました。ついにやってきたアテネ。続けて今度は再び乗り換え。サントリーニ島へのフライトです。この時はまだ、ここで更なる悲劇が我らを襲う事になるとは夢にも思わず…。そちらは次の記事で。
まとめ 乗り換え(トランジット)の時間は多めに取っておくと良い
今回、フィウミチーノ空港でのトランジット時間は3時間35分。全然余裕と考えていたら案外ギリギリになってしまいました。理由としては…
- 余裕だと思って油断してきぱきと動かなかった
- 下調べが不十分でその都度調べながらの移動だった
- 比較的大人数での移動だったので意思統一を図るのにタイムラグが生じやすかった
- チェックインの場所、方法を把握しきれていなかった(勘違いも重なった)
初めての空港でしたので迷いに迷いました。別に方向音痴ではないですし、決して苦手な方ではなかったのですが…。油断禁物ですね。
コメント