883系青いソニックレビュー 半室グリーンが広々と感じた理由

車両レポート

JR九州の883系「ソニック」の先頭車に乗車しました。半室グリーン席のタイプです。意外と広く感じたのは飛行機のような手荷物収納スペースの為かも。お勧めの席などをレビューします。

883系使用「青いソニック」グリーン席レビュー

JR九州の883系を使用する青いソニックは博多から大分・佐伯間を結ぶ特急列車です。JR九州初の制御式振り子車両で、ソニック(=音速)の名にふさわしくアグレッシブな走行を身上とする特急です。1995年のデビューでその後のリニューアルを経て今の形になっています。

先頭車両 半室グリーン席

ご覧のように2+1席配列、5列のみの仕様です。わずか15席しかないためかこの日は満席でした。

因みに写真は上り博多行きの物です。この場合はグリーン車は最後尾となります。

上りソニック1号車の車内

鉄道では珍しく飛行機のように荷物棚のフタが閉まるタイプのものでした。目の錯覚でしょうか、783系と比べると同じ半室でもこちらの方が広く感じますが、恐らく荷物棚の部分がすっきしているために縦長に見えるからでしょう。

 

シートピッチは1150mm。グリーン席にしては若干狭めです。席自体も一回り小さく見えますが気のせいでしょうか。レッグレストのように見えますが違いました。きちんとフットレストがついていました。

革張りシートが印象的ですが、パット見、歯医者の椅子のように見えなくもありません。車好きの人にとっては革張りは高級なイメージがあると思いますが、逆に飛行機好きの人にとってはLCCの座席を思い出すという方もおられるかもしれません。

木製素材を効果的に使っています。黒白の空間でともすると無機質なイメージになりがちなのでこの辺りは好感が持てます。

 

サンシェードも印象的な物が使用されていました。

 

宇宙船に備え付けの椅子みたいですね。(宇宙船の中がどうなっているかは知りませんが…)ヘッドレストがどうみてもミッキーに思えてなりません。

 

883系の特徴 パノラマキャビン

883系の特徴としてパノラマキャビンがあります。座席からの前面展望は望めませんが代わりにパノラマキャビンから運転台を眺めることが出来ます。

子供たちが喜びそうなスペースですね。

↓は座席側から見たパノラマキャビン部分の写真です。

丸いベンチシートが備え付けられたパブリックスペースとなっています。

 

↑パノラマキャビン側から座席側を見た写真。

883系半室グリーンタイプの特徴 ドアの位置が中央にある

上の写真は車両の中央部分にある乗降ドアです。783系と同じように半室グリーン、半室普通席が真ん中のドアを挟んで左右に分かれています。こうする事によって普通車の乗客がグリーン座席室に立ち入る事がないようになっています。必然的にこの車両の特徴であるパノラマキャビンはグリーン券所有者のみの特権となっています。なお、その他普通車のドアは車両の端にあります。

 

883系青いソニック、グリーン車のお勧め座席

以下、下り列車博多発大分・佐伯方面行を基準に説明します。(博多~小倉間は逆向きになりますのでご注意下さい。)

  • 先頭車両グリーン席が1号車
  • 左1席+右2席の配列
  • 左からA+C,Dの配列(B列が欠番)

左側だと時々海が見えますのでお勧めです。ただ、1+2席ですので同乗するメンバー次第では選択肢が狭まるかもしれませんね。

その他、同じ日豊本線を走る783系「にちりんシーガイア」の説明も併せてご覧下さい。

まとめ 他のグリーン車では味わえない雰囲気。自分は悪くないと思う

JR九州は本州では体験できないような個性的な車両が多くあり、この883系もやはりかなり個性的です。グリーン席が半室しかないのは残念ですが無いよりは良いかもしれませんね。やはりフルムーンパス需要があるのでしょう。実際僕たちが乗った時もフルムーンパスのお客さんだろうな思われるカップルがちらほらおりました。

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