北陸新幹線かがやき・JR東日本 E7系 グリーン車乗車レビュー

車両レポート

東京~金沢間を劇的に縮めてくれた北陸新幹線。使用される車両は専用設計のE7/W7系です。2019年の台風19号被害により、その特殊性がクローズアップされました。以前グリーン車に乗車する機会がありましたのでレビューしてみたいと思います。

北陸新幹線・E7系グリーン車レビュー

E7系/W7系を使用する北陸新幹線はある意味特殊な路線と言えそうです。かつての難所”碓氷峠”のような急こう配、交流50Hzと60Hzの頻繁な切り替えの伴う区間という側面などがあります。その為E7/W7系は50Hzと60Hzの両方に対応し、難所を乗り切るパワーを持ち合わせた車両となっています。

シンボルマーク

最近では当たり前となった車両コンセプトとなるシンボルマーク。E7/W7系にも意味があります。

 

JR東日本・JR西日本の公式発表によると次のような意味があるそうです。

車両形式(E7系/W7系)の『7』の文字をシルバーの矢じりのような形状で表現し、
輝く未来に向かって突き進むということを表現しています。
カッパー(銅色)のラインは象嵌細工のように構成し、未来への希望・日本の伝統工芸
の緻密さ・速さを表します。

なるほど、数字の”7”だったのですね。

グリーン車

和をテーマとしたコンセプト

ブルーを基調とした落ち着いた雰囲気のある車内です。照明もシックとモダンの中間位?!のイメージですね。明るい車内でした。

ブルーにホワイトの縁取りが高級感を醸し出しています。グリーン席のコンセプトとしては”和風の和”をイメージしているそうです。確かに青(水色)は”和”を感じさせますね。日本人って青が好きですから。

 

シートピッチは1160mm。ごく一般的な広さとなっており、必要にして十分と言えるでしょう。フットレストが無い分広く感じますね。

下は中央のひじ掛けの画像です。リクライニング等はすべて電動式で読書灯のスイッチもありますし、画像にはありませんが、このひじ掛け前面にコンセントが二つ付いていました。

画像からも分かるようにフットレストの代わりにレッグレストが備わっています。個人的にはフットレストよりも好みですが皆さまはいかがでしょうか。

 

テーブルは前の座席背面に備えられているタイプ。ひじ掛けが開いてテーブルが出る仕組みのグリーン車も多くありますが、あえてこの仕様にしたのでしょうか。賛否が分かれそうなポイントです。

上の画像、前の席の人がMAXで席を倒してるのが分かります。かなり倒れますね。グリーン席ですから。いくらシートピッチが広くてもMAXで倒されると後ろの席の人はちょっと窮屈でしょう。もっとも、誰もいないから倒したのだとは思いますが。

ドリンクホルダーは引き上げてから内側に90度倒すと出来上がりです。なお、車内販売はありますが、画像の飲み物は軽井沢から乗車した際に駅でご当地物を買い持ち込んだものです。

列車編成

下の画像からも分かるように12両編成でグリーン車は11号車になります。

隣の10号車にはトイレがありません。また11号車のトイレは12号車よりにあります。このようにして不必要に10号車以前の乗客がグリーン車を通過しなくても良いようなレイアウトになっていました。

着席した時に見える景色

グリーン車の中には間接照明を使ってラグジュアリー感を出している車両などもありますが、E7系に関してはそれほどラグジュアリー感はありません。グランクラスと普通車との狭間のポジションゆえでしょうか。天井に関してはシンプルなデザインでした。

座席の座り心地は?

ヘッドレストと枕完備のいかにもグリーン席という作りです。見た感じフカフカなシートというよりも硬質なイメージでした。実際座ってみた感じでも程よい硬さのあるシートです。

グリーン席の傾向として、フカフカなソファー寄りの物と、比較的堅めの物とがあります。どちらかというと後者の方でしょうか。座っていて疲れないのは意外と堅めのシートだったりします。

まとめ ”和”を基調とした精錬されたモダンさを感じた

うちの奥さんが一通り新幹線のグリーン車に乗った後の評価では、E7系が一番好みだったのだそうです。ブルーベースの色調は思いのほか落ち着き、なおかつ精錬されたすがすがしいイメージでした。さすが”和”をコンセプトにしているだけあります。

長野・北陸方面へ向かう山岳・難所超え新幹線という事で営業最高速度は260km/h止まり。東北新幹線のような300km/hオーバーのような爽快感はありません。トンネル区間も多いため景色が楽しめる区間もちょっと短め。その代わり?!各席にコンセントがあったり車内販売が残っていたりと車内では快適に過ごせるようになっています。

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