かつて訪れた城シリーズ。初回は岐阜県大垣市にある”大垣城”。少しでも旅行した気分になりたいのでアップしました。
【おくのほそ道むすびの地】大垣城と桜がみごとな街を散策
岐阜県大垣市。鉄道マニアにとってはムーンライトながらの始発駅としてなじみ深い地名ですが、松尾芭蕉が旅したおくのほそ道(奥の細道)むすびの地としても知られる歴史的に見ても興味深い街です。お城を取り巻くお堀と桜がみごとなこの街を散策した時の記録です。
旅行時期:2011年春
大垣駅から大垣城へ
大垣城はJR東海道本線大垣駅から南へ500mほど行ったところにあります。駅前の道をそのまままっすぐなのでわかりやすいですね。
地図で見てみると、大小さまざまな水路が城の周りを取り巻いているのがわかります。大垣が水の都と呼ばれるゆえんの一つでしょう。
ここで大垣城の位置関係を確認しておきましょう。
画像出典:GoogleMap
上の画像、「大垣市」のドット辺りが大垣城です。西へ13kmほどの位置に関ケ原古戦場、この関ヶ原の峠を越えると琵琶湖が見えます。抜けた先の米原から上に向かうと長浜城が、下には彦根城があるという位置関係になります。戦国時代、話題の中心地ですね。
旧国鉄時代のモニュメント ヨ8000形車掌車
隙あらば鉄分注入していきますよ。大垣駅前には旧国鉄時代・大垣貨物駅跡という事で、2両の車掌車(ヨ8000形)が展示されていました。
車掌車というのは貨物列車の長い車列の最後尾に連結される、文字通り車掌さんが乗務するための車両です。ちゃんとトイレもあるんですよ。製造が1974年から1979年との事ですからそれほど古い車体ではありません。とはいえ、普段なかなかお目にかかれない車両ですから貴重な展示だと言えます。
大垣城
大垣城までゆっくりと歩いてきました。普通に歩けば10分弱の距離です。下の画像は大垣公園から天守を見たアングルです。
公園には戸田氏鉄(とだうじかね)の銅像がありました。
戸田氏鉄とは?
安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将、大名。徳川氏の家臣。近江膳所藩第2代藩主、摂津尼崎藩主、美濃大垣藩初代藩主。大垣藩戸田家2代。戸田一西の長男。
ーウィキペディアより
すみません・・・。全く存じ上げませんでした。1576年生まれ~1655年没という事は、戦国時代から江戸初期の動乱の時代を生きた人物という事になります。関ヶ原の戦いにも従軍。大垣藩の初代藩主という事ですから地元では有名な人物なのでしょう。
立派な門構えもあります。今回は午後からの訪問だったためあまり時間がなく場内の見学はしませんでした。見ればよかったかな?!とちょっと後悔。
水の都と桜
この街を散策していて良かったのが、桜と水路がとにかく絵になる、という事です。いくつか連続であげてみます。
使用機材
- カメラ:Canon EOS X2
- レンズ:SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 28mm
- ホワイトバランス:Auto
- RAWにて撮影
すべてリサイズ・高圧縮をかけていますので画質はそれなりです。
EOSシリーズのピクチャースタイルを色々と試してみました。
↑ピクチャースタイル「Clear」。お堀に屋形船が絵になります。
↑こちらは「Clear」を適用しました。夕暮れ時です。
↑「Twilight」を適用してみました。緑がみどりみどりしています。
↑全体を写してみるとお堀の周りが桜で埋め尽くされていることがわかります。APS-Cでの28mmですから準標準といった画角。広角レンズも持っていれば…とも思いましたが、かえって余計なものが写りこまなくて良かったのかもしれません。
SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROの事
デジタル一眼レフを始めて最初に入手したレンズは”撒き餌レンズ”といわれるEF50mm f1.8。その名の通り見事釣られてしまいました。何しろ、EF50mm f1.8では満足出来なくなってしまったのです。APS-Cで使う50mmは長すぎる、しかも寄れない。ボケ具合がイマイチ。という事で次に購入した単焦点レンズがこのSIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROでした。
フルサイズ対応ですが、APS-Cに付けるとちょっと広めの標準レンズになり、マクロというだけあってかなり寄れる使い勝手の良いレンズです。とにかく味があるレンズで、解放ではふんわりした描画になり、ボケも柔らかく本当にお買い得なレンズでした。中古品でもそれほど値が落ちない事を考えると評価が高い人気のレンズなのでしょう。今風のカリカリな描画ではありませんが今でも時々持ち出すレンズです。欠点はジーコジーコとうるさくフォーカスが遅いAF、MFが切換え式など多々ありますが、のんびりじっくりと写真に取り組むにはちょうど良いかもしれません。
おくのほそ道(奥の細道)むすびの地
さて、大垣は松尾芭蕉の旅行記「おくのほそ道」むすびの地としても知られています。
大垣にはその松尾芭蕉の像がありました。
1689年(元禄2年)江戸を出発した松尾芭蕉は今の東北、北陸と旅をし美濃路・大垣で一句読んで結んだとされています。
松尾芭蕉ってもっと長年かけて旅をして回ったとばかり思っていましたが、実際には江戸を出て大垣に着くまでに約半年しかかかっていないんですね。全行程約2400kmと言われていますから昔の人はタフだったんだな、と思います。
まとめ 桜の時期に何度でも訪れたい街
今回は桜の時期、天気が良い中お昼からこの街を訪れぶらり散策して帰途に着きました。この時は青春時18切符の消化旅行だったためもとが取れる遠くの駅、なおかつ駅から歩いて行けるお手軽な観光地という事だけで選んでみました。もっと下調べしてくれば良かったと思います。
お城・お堀・桜という絵になる要素満載で城下町の風情も大変よくお勧めの観光地です。できれば今一度、次回も桜の時期に訪れたいですね。一日も早く自由に旅行して回れる時代が再び訪れることを願っています。
コメント