ラウンジの利用価値の1つに”シャワー”があります。ただし、どこでも利用できるわけではありません。今回はプライオリティーパスで利用できるタイ・バンコクのスワンナプーム空港(BKK)の中のミラクル・ファーストラウンジとAir France-KLMラウンジを利用しましたので、シャワー利用目線に特化したレビューをしてみたいと思います。
スワンナプーム空港でシャワーの利用できるラウンジ
イタリア・ギリシャ旅行の際にタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港で長時間の待ち時間がありました。目的地まで20時間を超えるフライトになりますので、何としてもシャワーを浴びたいと思っていたのでシャワーのあるラウンジを探してみました。
プライオリティパスで利用できるシャワー付きラウンジとコンコース番号
タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港でシャワーの利用できるラウンジは以下のようになります。すべて国際線コンコース内の情報です。
- ブルーリボンクラブラウンジ(D)
- ミラクル ビジネスクラスラウンジ(D)
- ミラクル ファーストクラスラウンジ(D)
- ターキッシュエアラインズラウンジ(D)
- オマーンエア ファースト&ビジネスクラスラウンジ(E)
- エールフランス-KLMスカイラウンジ(F)
- ミラクル ファーストクラスラウンジ(G)
※カッコ内は国際線コンコースの区分
滞在できる時間は?
- ターキッシュエアライン(時間制限表示なし)
- エールフランス-KLMスカイラウンジ(3時間)
- オマーンエア ファースト&ビジネスクラスラウンジ(2時間半)
- その他は2時間まで
深夜便を利用することになっていたので出来るだけ長く滞在出来るラウンジを選びたいところ。とはいえ、肝心のシャワーが良くなければ意味がありません。
ターキッシュも良かったのですが新しいためかシャワーの情報がネット上にあまりなし。この際人柱になっても良かったのですが、一緒に行った人の事を考えると冒険するのも何かと。結局ネットでの前評判と滞在時間との兼ね合いを考慮し、往路はエールフランス-KLMスカイラウンジ、復路はミラクル ファーストクラスラウンジを利用してみました。
エールフランス-KLMスカイラウンジ・ミラクル ファーストクラスラウンジの場所
それぞれコンコースDとコンコースFにあります。
エールフランス-KLMスカイラウンジのシャワールームレビュー
エールフランス KLMスカイラウンジのシャワー室を使ってみた
場所
Fコンコース・F2ゲートの手前、というよりもFコンコースに入ってすぐの位置にあります。
利用方法
受付でプライオリティパスと搭乗券を見せラウンジ利用の手続きを済ませます。その時に「シャワーを利用したいのですが」と声をかけたところ「どうぞ使ってください」と言われました。どうやら空いていれば勝手に使って良いようです。
シャワールームの場所
ラウンジに入って右の奥に進みますとトイレがあります。シャワー室はその中に併設されていました。下の画像は右が女子、左が男子用です。
何故か微妙な段差が・・・。
トイレに入った正面に手洗いシンク。左側がトイレ。
右を見ますとシャワールームが3つありました。
シャワールームの内部
シャワールームに入った時の第一印象は”狭い・・・”。脱衣スペースとシャワーブースを隔てる物は、扉はもちろんシャワーカーテンの類もありません。下の画像からもわかるように申し訳程度の仕切り壁がある程度です。
バスマット類もありませんし、シャワーを浴びた後濡れた体と足をどうしようか迷いました。脱いだ服を置くことのできる場所は木製のベンチのみ。気を付けないとシャワーの水が脱衣スペースにまで飛んでくるので注意が必要です。
シャワーヘッドは固定式。水量はまずまずありましたが温度調節が難しかったですね。
ボディーソープとシャンプーはありました。これすらなかったらOUTだったかも。
脱衣スペースの壁には一応ドライヤーがありました。昔のビジネスホテルにあったような変な形のドライヤーです。風量はありましたので機能的には問題なし。
アメニティーやバスタオル・タオルの類は備え付けられていませんでした。もしかすると受付に話せばもらえたのかもしれませんが面倒だったので持ち込んだハンドタオルで済ませました。
ラウンジの雰囲気
このままでは大変残念なレビューになりますのでラウンジの雰囲気もお伝えします。
ラウンジ内は減光された大変落ち着いた雰囲気になっています。広い内部に利用者もそれほどおらずシックで居心地の良い空間でした。3時間まで滞在できるのはポイントが高いですね。
エールフランス KLMスカイラウンジのシャワーまとめ
良い点
- ドライヤーはあった
- ボディーソープとシャンプーはあった
- 空いていれば自由に使えるので英語の苦手な人は利用しやすいかも
- ラウンジ自体は広く、シックで落ち着く環境。3時間利用可。
残念な点
- 狭い
- タオル類・足マットが備え付けられていない
- シャワースペースと脱衣スペースを隔てるものがほとんどない
ミラクル ファーストクラスラウンジのシャワールームレビュー
さて、気を取り直して、復路で利用したミラクルラウンジの方を見てみましょう。こちらは豪華でしたよ。
ミラクルファーストクラスラウンジのシャワールームを使ってみた
場所
Dコンコース、D5ゲートとD6ゲートの間くらいです。行けばすぐにわかります。
利用方法
事前にネットで調べておいたのですが、特に受付で利用予約などをする必要はないようです。空いていれば利用可能のようですので気兼ねなく使えていいですね。特に英語が苦手な人にとっては「シャワーを使いたいんですけど…」と言う必要がないというだけでも相当にハードルが下がります。
シャワールームの場所
ラウンジに入って正面の裏側がトイレとシャワールームになります。
裏手に回ってみるとシャワーのマークがあります。(ピンぼけで申し訳ありません。)
奥に2部屋程シャワーブースがありました。左が開いていたので利用します。
シャワールームの内部
トイレとシャワーがありました。全体的に明るく、清掃も行き届いており清潔で好感が持てます。
ドライヤーもありました。スワンナプーム国際空港内のラウンジにはシャワーはあるもののドライヤーがないという所もあるようです。要チェックですね。
アメニティーとタオル、バスタオルがあります。
歯ブラシ、ボディーローション、コンディショナー、シャワーキャップなどがありました。もう一つある薄い長方形の箱に何が入っていたか覚えていません…。
シャワーブース内
ボディーソープとシャンプーがあります。リンスインシャンプーのような表示はなかったので恐らくただのシャンプーなのでしょう。このままではゴワゴワになってしまいますのでアメニティーにあったコンディショナーを忘れずに持ち込みましょう。
シャワーヘッドは取り外しができます。当たり前のようですが海外では固定されて取れないものもありますので助かります。
写真を撮り忘れましたが、シャワーヘッドとは反対側の壁の上の方に物を置く棚があります。バスタオルなどを持ち込むときに置くことが出来ます。
シャワーの利用後はどうするか?
シャワーを利用した後は手洗いシンクの下に使用済みタオルをドロップするカゴが準備されていますのでそちらに入れましょう。
ラウンジ内には清掃員の方たちが常時待機されており、時々チェックしては必要に応じてすぐに次の人のための準備を整えてくれます。この辺りもポイントが高いですね。
ミラクルファーストクラスラウンジのシャワーまとめ
良い点
- 明るく清潔
- アメニティーがそろっている
- バスタオル・タオルが備え付けてある
- ドライヤーがある
- 空いていれば予約なしで使える(英語が不得意な人にとってはポイントが高いかも)
- ラウンジそのもののクオリティーが高い
残念な点
- 特に見当たらない
ラウンジを賢く利用するコツ プライオリティパスの発行方法に一工夫
今回はアメックスゴールド特典で発行したプライオリティパスでラウンジを利用しました。年二回まで無料になります。なので使い切ってしまいました…。
年間無制限のプライオリティパスは、楽天プレミアムカードを発行すると作る事が出来ます。楽天プレミアムカードはゴールドカード程度の年会費でプライオリティパスのプレステージ会員になれるという太っ腹なカード。海外旅行保険も自動付帯ですのであっという間に元が取れそうです。
まとめ 両方比べてみての感想
エールフランス KLMスカイラウンジの感想
- 滞在可能時間が3時間までと他と比べて長い
- ラウンジ自体はシックで落ち着く空間
- フード、ドリンク類も十分だった
- タイ特有のフード類はほとんどなし
- シャワーに関しては必要最小限という感じ
- ドライヤーがあっただけましかも
- ラウンジの広さは十分
- 独自のWIFIあり
ミラクルファーストクラスラウンジ(Dコンコース)の感想
- 広く明るく清潔なラウンジ
- フード、ドリンクが充実していた
- タイ特有のフードをその場で調理して食べさせてくれるブースあり
- シャワーに関してはダントツにお勧めできる内容
- 滞在時間は2時間。受付で”2時間ですよ”と念を押された
- 独自のWIFIあり
ラウンジのクオリティーとしてはどちらも平均以上のように感じますが、シャワーに限ってみるとエールフランス KLMスカイラウンジはちょっと残念な結果になってしまいました。シャワーを利用したければミラクルラウンジが良いでしょう。因みにミラクル系のラウンジはお金を払えばだれでも入室出来ます。日本円にして3000円前後というったところでしょうか。
とはいえ、エールフランス KLMスカイラウンジの方はシックで落ち着く雰囲気、食事やドリンク類もタイらしいものはほとんどなかったものの十分に魅力的でした。何よりも滞在可能時間が3時間と長め。深夜初のフライトで待ち時間がかなりあったので助かりました。利用者も少ないですしシャワー目当てでないのでしたらむしろこちらの方が落ち着くかもしれません。
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