【2019年10月更新】2018年11月の時点でキャセイパシフィックのエコノミーSAVEクラスでは座席指定の選択肢が無いに等しいケースがありました。その後状況は改善されたようです。とはいえ最下位のクラスでは座席指定が有料です。クラスによってどのような違いがあるか検証してみました。
※この記事はかつて「キャセイパシフィックの座席指定が事実上出来ない事がある!?件」と題して投稿した記事に加筆訂正を加えたものです。
キャセイパシフィック エコノミークラス3つの座席指定事情を比べてみる
ヨーロッパに行く場合航空会社の候補に上がるのがキャセイパシフィックです。安いものには理由があるわけですが思わぬ落とし穴もあります。それが座席指定。エコノミーのクラス体系によってどのような座席指定の選択肢があるのでしょうか。
キャセイパシフィックのエコノミークラスには3つの料金体系がある
今回検証するにあたって用いたのはかつて利用した以下の路線です。
- 中部国際空港(NGO)~香港(HKG)
- 香港(HKG)~ローマ(FCO)
以上のチケットを検索しました。一応いつも通りで検索をかけ、最安となっている事を確認します。時期は半年以上先で検索しましたのでほぼ航空会社経由が最安かと思います。その中から以下のようなフライトを選んでみました。
エコノミークラスの中にさらに3つのクラスが現れました。
- セーブ
- コア
- フレックス
この中で一番お得なのが「セーブ」になりますがこのタイプだけ事前座席指定が有料となっています。※料金は参考程度で。時期や行先、予約状況次第でどんどん変わります。
ただし、使用機材や機内食、クラスの詳細、手荷物情報などの詳細を知りたい時にはさらにその先のサイトへ遷移する必要があります。
座席指定の画面を見てみる
各クラス、座席指定の画面を比べてみると次のような傾向がわかりました。
- セーブは有料で選択肢に限りがある
- コアとフレックスは座席指定無料。両クラスに選択肢の差はなし
では、便ごとにそれぞれのクラスでどのような選択肢となるか比べてみます。
中部国際空港(NGO)~香港(HKG) CX539便[ボーイングB-777-300]
・NGO~HKG セーブクラスの選択画面
・NGO~HKG コア・フレックスクラスの座席指定画面
まとめますと・・・
- セーブは39列-44列の指定が出来ない
- セーブの普通指定料金は1560円
- エクストラレッグルームの価格もコア・フレックスよりもセーブの方が若干高い
香港(HKG)~ローマ・フィウミチーノ空港(FCO) CX293便[エアバスA350-900]
・HKG~FCO セーブクラスの選択画面
・HKG~FCO コア・フレックスクラスの選択画面
こちらもまとめますと・・・
- セーブは39列-44列の指定が出来ない
- セーブの普通指定料金は4820円
- エクストラレッグルームの価格はコア・フレックスよりもセーブの方が3000円強高い
料金体系の違いは?
予約画面から読み取れた違いは次のようになります。
セーブ | コア | フレックス | |
---|---|---|---|
座席指定 | 有料 | 無料 | 無料 |
予約変更手数料 | JPY30000 | JPY20000 | 無料 |
マイルでのアップグレード | × | ○ | ○ |
主に座席、予約変更時の手数料などに差があります。受託手荷物に関してはセーブ・コア・フレックスともにエコノミーである事に変わりはありませんので一緒でした。
今回のケースでの最終的な見積もりは以下のようになります。
セーブ(中部国際空港~ローマ間往復1名)
コア(中部国際空港~ローマ間往復1名)
フレックス(中部国際空港~ローマ間往復一名)
※価格は行先、時期、予約状況により日々変動しますので参考値です。あくまで価格差をイメージするための例と捉えてください。
それぞれのクラスにだいぶ差が開きました。この差をどうみなすか、ですね。
航空会社から直接買った方が良いのか?それとも、旅行代理店?
購入にさいし悩むのは航空会社から買うか、旅行代理店経由で買うかです。それぞれのメリットデメリットをあげてみますと・・・
- 出発時期がまだ先の場合、航空会社の方が最安の事が多い
- 直前の場合、旅行代理店の方がお得なケースがある
- 座席指定を行いやすいのは航空会社から直接買った場合
- 購入にまつわるトラブル対応を考えると航空会社で買った方が良いこともある
スカイスキャナーのような航空券検索サイトを使用すると、航空会社・旅行代理店両方での料金結果が検索できます。上手に比較しながらメリットデメリットを考えたうえで購入先を決めると良いと思います。
なお、検索結果には使用機材(B-777とかA-350など)が載せられていない事があります。知りたい場合は結果のその先(エクスペディアや楽天トラベルなど)に遷移して確かめる必要があります。ひと手間はありますが遷移先には使用機材をはじめさらなる詳細情報が載せられていますので活用してみるのも手でしょう。
結論として
まとめますと冒頭で紹介したように次のような検証結果になります。
- セーブでも座席指定の選択肢が十分にあると言えそう
- セーブでは座席指定料金がかかる
- 座席指定料金は便ごとに異なる(飛行距離の違い?)
- コアとフレックスでは、座席指定に関しては違いがなさそう
- エクストラレッグルームの座席指定はセーブ・コア・フレックス共に有料
- ただし、セーブの方が割高
若干リスクはあるものの、少しでも安くあげたい場合にはセーブが良いでしょう。もし変更の可能性があるようでしたら若干高いですが、コアやフレックスを選んだ方が無難ですね。ここのところの情勢不安を考えると予約変更が必要になるケースも考えられます。変更がしやすいかどうかも重要になってきますので悩ましい所です。
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