【WEBカメラの選び方】サンワサプライCMS-V45Sで正解だったと思うようになった3つの理由
テレワーク特需でWEBカメラの品切れが続いて早3か月。待ちに待ち、吟味に吟味を重ねサンワサプライのCMS-V45Sを購入。選ぶ際の基準を考察しました。
マスクだけじゃない、WEBカメラも品切れ&価格高騰
もしかしてテレワーク需要が出るかなと思い始めたのが2020年3月頭。この段階ではまだ2000円代のWEBカメラがありました。ですが、4~6千円代の物が主流で、もう少し手軽なのが欲しいなと思い放置していたら!あっという間に品切れ&価格高騰。あっというまに1万円越えの機種が続出!完全に買い時を見誤りました。
出所のしれない【2020年最新】とかをうたった明らかににわか作りの中華製WEBカメラではなく、メジャーメーカー製のモデルが値下がりするのを待つことにしました。サンワサプライ、バッファロー、ロジクール、マイクロソフト、エレコムあたりです。
もっとも、これらのメーカーでも評価は様々。というより、高評価の物って意外と少ない事に気づきました。恐らくスペック的に高いレベル、なおかつ安価なものを求めるがためにどうしても辛口になるのだと思います。自分としては買えない期間があったおかげで色々と吟味する時間が出来、結果オーライでした。
キヤノンの一眼をWEBカメラにして気づいた~数千円台のWEBカメラに多くを求めてはならないと思えた3つの理由
うれしい事に、2020年4月末にキヤノンのUSサイトでキヤノン製スチルデジカメをWEBカメラとして利用できる「EOS Webcam Utility Beta」という名のユーティリティーが発表されました。早速EOS RPにて利用してみる事に。それがきっかけでWEBカメラ選びの勘所が見えてきたのです。
- オートフォーカスは必須
- ピント合わせは環境次第でなんとかなる
- 高い画質を求めてはならない
順番に取り上げてみます。
オートフォーカスは必須
被写界深度の浅いフルサイズ一眼ではオートフォーカスが必須でした。そういえば、WEBカメラのピントってどうやって合わせるんだろう?とようやく疑問に。WEBカメラのようなセンサーサイズの小さなカメラではそれほどシビアになる必要はない物の、やはりオートフォーカス機能は必須なのだと気づきました。
結局部屋が暗いとピントが合いにくい
EOS-RPにEF40mm f2.8 STMを付け、瞳AFをONにてWEBカメラとして使ってみたのですが、暗い状況の中で時々ピンを外すことがありました。F2.8のレンズ・一眼ですらそうですから、WEBカメラではなおの事ピンを外すことはありうると思いました。WEBカメラの商品レビューを見ていると、このピントに関する書き込みが多くありましたが恐らく環境の問題なのでは?と推測するようになったわけです。数千円台のWEBカメラに多くを望んではならず、ピントが合いやすいよう明るい環境で使う必要があると考えるようになりました。
高い画質を求めてはならない
EOS-RPにEF24-70mm F4 L IS USMを付けてWEBカメラにすると、確かに良い画が出てきます。絞り開放で被写界深度が浅くなるとバックがぼけてかっこいいですね。しかし、実際にSkypeやzoom越しで見てみると、それほど違いがありません。結局ネットワーク上に乗せてしまうとデータ圧縮がかかるため、一眼の優位性が見えいにくいのです。(そもそもおじさんを映すのに高画質はいらないとも言える)
しかし、コントラストであるとか、暗所耐性、色のにじみであるとか、そういったセンサー依存・高価なレンズゆえの部分はやはり一眼の方が優位に感じました。そりゃそうですよね。でっかいセンサーに加え肝心のレンズが高額ですから。
つまり、そもそも数千円程度のWEBカメラに高画質を求める事自体がナンセンスなんだと感じました。極小のセンサー、レンズに至ってはガラスですらないものも多くありますので当然といえば当然です。
いくつかの候補の中、サンワサプライのCMS-V45Sを購入
以上のような理由を考え合わせて、再度候補を絞ってみることにしました。
色々と考えた末選んだのが次の3つです。
- ロジクール・C525n
- ロジクール・C615n
- サンワサプライ・CMS-V45S
どれもオートフォーカスモデルです。結局オートフォーカス付きの物で5千円以下は見つからず(中華製OEM品を除く)、価格.comでそれぞれのモデルのかつての売値を参考に、目標金額を5千円台に設定。この値段まで落ちてきたら購入することにしました。
結局、コジマ楽天市場店で一瞬だけ目標価格にまで値下がりしたサンワサプライのCMS-V45Sを購入しました。
※価格は日々変動します。執筆時点ですでに品切れでした。
※2021/5/27追記:だいぶ在庫が安定し、値段も下がってきました。
サンワサプライのCMS-V45Sレビュー
諸元表です。
センサー | 200万画素CMOS |
---|---|
ビデオ解像度 | 最大1920×1080 |
ビデオフォーマット | YUY2 MJPEG |
レンズ | F2.0 f=3.57mm |
画角 | 水平65° |
最短接写距離 | 7cm |
フォーカス | 自動 |
絞り、明るさ、コントラスト | 自動調整 |
ホワイトバランス | 自動 |
フレームレート | 最大30fps |
最低照度 | 5Lux以上 |
インターフェース | USB2.0 Aタイプコネクタオス |
USBケーブル長 | 1.5m |
サイズ | W57×D20×H27mm(スタンド部分を除く) |
重量 | 90g |
消費電流 | 最大220mA |
出典:サンワサプライ公式サイトより
手のひらサイズになります。
手に取ってみるとズシっときます。なんでもボディーはアルミなんだそう。
↓カメラの下側、モデル名を記したシールの横に、小さな穴があります。これがマイクですね。マイクはあまり期待できそうにありません。
購入してから気づいたのですが、上の画像からも分かるように三脚用のねじ穴(1/4”)があるんですね。これは助かります。
三脚を付けてみました。
ディスプレイの上につけてもいいですが、三脚に付けていた方が何かと便利です。
カメラの使用感
USBのプラグ&プレイに対応、差せば自動的にセットアップされます。Windows10標準の「カメラ」アプリを立ち上げれば早速画質を確認することが出来ました。印象としては…
- コントラスト:高め
- ピント:追従も問題なし
- 暗所感度:それほど高くない
周りを明るくすれば画質やピント追従性も実用上問題ないレベルでした。
ちょっとコントラストが高めかな?とは感じました。明るい部分ははっきり写りますが、暗い部分は暗いままです。光度を持ち上げてくれるような機能にはなっていないようです。もっとも下手に持ち上げると明るい部分が白飛びするかもしれません。ノートPC付属のカメラではもう少し光度が平均化されて出力されるイメージでした。
彩度も高めかな?よりハッキリ・クッキリした見え方になるようなチューニングです。これは普段一眼のナチュラルな画に慣れているから余計そう感じたのかもしれません。
内蔵マイクはごく普通
マイクは不もなく可もなく、といったところ。カメラにマイクが付いている都合上どうしても離れた位置で声を拾う形になります。もう少し感度が良いといいな、と感じました。もっともマイクは別途コンデンサーマイクを利用していますので、カメラ上のマイクを使用することはなさそうです。
値段を考えると総合的にいって妥当な線だと思いました。特に一番心配だったオートフォーカスの追従性が問題ないレベルだった事にほっとしました。
その他気づいたこと
【2020/9/9追記】
長時間使用していると本体がだいぶ熱を持ちますがこれはどのWEBカメラでも恐らく同じだと思います。本モデル(CMS-V45S)はアルミボディーのため、プラスチックボディーのタイプよりも放熱性の点で有利なのではないかと感じました。
まとめ お勧めモデルだが買い時の見極めが必要
今回のモデル、値段を考えると概ね期待どおりでした。キヤノンの一眼をWEBカメラ化してみた事が功を奏しましたね。あまり高望みしてはならない事がわかりましたし、自分の欲しい機能をはっきりさせることも出来ました。
現在、相変わらず値段が乱高下しています。買い時が難しいですが自分は以下のような点を考慮してゲットしました。
- 必要とする機能を見極める
- ターゲットを絞っておく
- 購入する上限価格を決めておく
- 毎日価格チェック
テレワークはしばらく続きそう。というより世の中がそちらの方に向かっている気がします。ある程度良いものを買った方が結局お得かもしれません。
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