ブログの引っ越しで一番の悩みの種は画像の移行でしょう。今回Biglobeのブログ「ウェブリブログ」からWordPressに引っ越してきましたが、一番苦労したのがこの画像をどうやって取得し新規サーバーに移行するかという事でした。色々と調べた結果、この方法が一番簡単かな?と思える手順を見つけましたのでシェアしたいと思います。今回はデータを取り出し修正するところまで。
ウェブリブログを画像付きでWordPressに引っ越す
残念ながら一度の操作ですべてを移行するという事はできません。記事本体と画像の2種類に分けて移行していくことになります。
この記事の対象となるケースと条件
- 元のブログがウェブリブログ
- 引っ越し先がWordPress
- ブラウザにはGoogleChromeを使用
- 一部FTPでの操作が必要
画像のダウンロード方法に関しては応用がきくかもしれません。他のブログからの引っ越しの方も参考にしていただければと思います。
初めに決めておくこと・済ませておくこと
- WordPressが稼働するサーバーの準備
- ドメインの取得と設定
- WordPressのインストール
以上は移行先のディレクトリ情報が必要なので準備が終わっていなければなりません。
ウェブリブログ側で行う事
画像の取得
今回の記事の目玉はこの画像の取得の部分です。初めに画像を取得しておくとスムーズです。後ほどおこなうリンク先の書き換えに画像の収められていたファイルパスなどの情報が必要になってくるためです。
以下画像を取得するのに苦労したわけと実際に試したことです。
標準の一括画像ダウンロード機能は無し-画像を移行するためには画像データをダウンロードする必要がありますが、残念ながらウェブリブログには手軽にダウンロードする手段がありません。一つずつ保存するしかありません。
巡回ツールを使ってみる-情報によるとBerry114なるフリーソフトが良さげでしたが現在入手不可能。他のフリーウェアを4種類ほど試したものの、何故かすべてうまくできませんでした。
Chromeの拡張機能を使ってみる-結局これが一番確実で手頃でした。ウェブリブログには画像を管理する「ファイルマネージャー」という機能があります。このページを表示させ、そのリンク先の画像を拡張機能を用いて一括ダウンロードしようというものです。
Chromeに拡張機能「Image Downloader」をインストールし使用
ブラウザGoogleChromeに拡張機能である「Image Downloader」をインスト―ルします。
この拡張機能は、今現在見えているページとページに埋め込まれたリンク先の画像を一括でダウンロードしてくれるという優れものです。ただし、ほんのちょっと工夫が必要です。
ファイルマネージャーを開くとタブではなく上記のような別窓で開きますが、拡張機能やステータスバーが省かれています。このままでは拡張機能が使えないのでリンクをコピーし改めて新規タブを開き、検索・URL表示部分に張り付けて開き直します。
改めて別タブで開いたところです。右上に「Image Downloader」の拡張ボタンがあります。この機能を使い画面に表示されているサムネイル画像のリンク先の画像のみ一括ダウンロードします。
上記画像のように設定しダウンロードします。
- Only images from linksにチェック
- Select all(*)にチェック
後述しますが、この時上の画像にあるように、画像が収めらえているフォルダ名を記録(ファイル名は気にしなくてよい)しておいてください。たいてい規則性があるはずです。
DOWNLOADを押すと、Chrome既定のダウンロード先に画像がダウンロードされます。
同じ要領で下の画像にある左のフォルダすべてをダウンロードしていきます。
注意点として複数のページに渡っている場合があります。それぞれのページを読み込まなければダウンロードされませんので注意しましょう。
画像のフォルダ名を記録しておく
先ほども取り上げましたが、この後の処理でファイルのディレクトリ構造が関係してくるので選択されているファイルの収められているファイルパスを記録しておきましょう。
ここでいうフォルダとは、ファイルマネージャーの左カラムに一覧表示されているフォルダ名とは異なります。実際の画像保管先は、上のように画像を選択すると表示されました。
ちなみに自分の場合は以下の3種類しかありませんでした。
ご覧のようにファイルの直前のフォルダだけが異なっており、「000」「001」「002」の三種類あることがわかります。この三種類は後述するリンク先情報の置き換え作業で必要になりますので覚えておきましょう。
記事のエクスポート
続いて記事をエクスポートします。幸いにしてウェブリブログには標準でエクスポートする機能が備わっていますので活用します。
この項目で移行できるもの
- 記事カテゴリ
- タイトル、記事全文
- アップした日付
- コメント
ウェブリブログの管理画面にログインし、「オプション」→「インポート・エクスポート」の設定画面へ移動します。
その後は画面をよく見て進めれば間違えることはありません。「エクスポート」の「エクスポート開始」をクリック。エクスポートには時間がかかりますが自分の場合は300記事程度でしたので5分程度で終わりました。
エクスポートファイルの作成が完了しましたらPCへダウンロードします。以上でウェブリブログ側での操作は終了です。
ブログデータの修正
記事内に含められていた画像のリンク先情報を書き換える必要があります。
ブログ本文に含められている画像ファイルパスを書き換える
概要
- ダウンロードファイルの拡張子を.txtへ変更
- メモ帳などでファイルを開く
- 「編集」の「置換」で、リンク先情報を新しい情報へ置き換え
1.2.は問題ないですね。ダウンロードした記事データ[ファイル名].datの拡張子を「.txt」に変更しメモ帳で開きます。
3.ここで、もとの画像ファイルパス情報(フォルダ情報)と引っ越し先の情報が必要になってきます。
新しいリンク先情報を生成する
WordPressにて画像が収められるのは以下のフォルダです。(ドメイン名がhogefuga.comの場合)
上記フォルダ内に新しいフォルダを作り放り込むことを想定したリンク先を作ります。今回は旧ブログからダウンロードした画像をすべて「move」というフォルダに収めました。(もとは3種類のフォルダに分けられていましたが今回は一つのフォルダにまとめました。)それを想定して「メモ帳」の「情報」→「置換」で一括置き換えをします。
メモ帳「検索する文字列」
メモ帳「置き換え後の文字列」
検索する文字列を変えながらすべて置き換えます。例えば自分の場合は画像を収めたフォルダが三つありましたので、末尾違いで「000」「001」「002」それぞれ検索し置き換えます。また、http://とhttps://の2種類が混在していたので、同じく検索をかけ、漏れのないようすべて置き換えます。
こうすることで、記事を移行したのちはWordPress 内にある画像URLを参照するようなリンク内容に修正できます。
コードエディターを利用すると便利
もし他のコードエディターをお持ちでしたら、拡張子[.dat]のまま開き編集することもできます。ちなみに自分はVisual Studioを使って編集をしました。
体裁が整った画面で修正ができますので、リンク以外にもカテゴリーや日付、本文なども無理なく編集できます。取り込んでから修正するよりもその前に修正した方が良い部分がありましたらこの段階でやってしまうのも手です。
サイトの引っ越しはどうしてもハードルが高いもの。もしうまくいくかどうか不安な場合はサイト移行サービスを利用してみるのも手です。一度相談してみて費用対効果が見込めるようでしたら検討してみるのも悪くないかもしれません。
今回のまとめ
今回はデータを取り出して修正するところまで取り上げました。長くなりましたので、一旦ここで終えたいと思います。次回はWordPress側で行う事柄を取り上げます。
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