0番ホームのある駅・熊本駅にはなんと0A~0Cまであった!
0番乗り場?そんなのあるの?と思われるかもしれませんが、実はそれほど珍しくありません。ですが熊本駅にはなんと0A・0B・0C番ホームが存在したのでした。つまり0が一つでは足りなかったという事。
残念ながらこの珍しい0番ホームは熊本駅の高架化工事に伴い2018年3月に姿を消す形になりました。2015年に一度熊本を訪れていましたので記録として残しておきたいと思います。
なぜ”0”番なのか?
0番ホームが存在する理由は多々あります。その代表的な例が、駅舎側から見て1番線よりも手前にホームを増設した場合です。国鉄時代、ホームの番号は駅長室のある駅舎に近い方から1,2,3…と番号が振られるという慣例があったそう。そのため1番ホームより手前にホームが必要になった場合番号を振り直すのではなく0番としたケースが多いようです。
熊本駅に存在した特殊な”0番”ホーム
2015年当時の熊本駅東口です。路面電車を利用するときはこちらから出る事になります。
撮影時期:2015年8月
ホームのレイアウト
増設されたホームのイメージは次のようになります。1番ホームよりも駅舎側に新たに設けられたホームのため、0番線になったと考えられます。0A・0B・0C共に線路は行き止まり、当駅止まりのレイアウトになります。
それにしても、0Aと0Bの間に0Cを無理やり押し込むとは、なかなかのカオスですね。0C番ホームは臨時的に使用していたそうです。
0A・0B番ホームの様子
上の画像から分かるようにはっきりと0A・0Bの表示が掲げられています。ホームの向こう側がすぐ道路になっています。より駅舎に近い側にホームを増設した時の特徴ですね。
0C番ホームはどこになるのでしょうか?次の画像をご覧ください。
ちょっと見にくいのですが、0A・0B番ホームの奥に0C番ホームがあったようです。通常は使われないようで、自分が訪れた時にも0Cの案内板は見かけませんでした。上の画像ですと電車が写っているあたりのすぐ横にもう一つホームがあった事になります。
Googleマップで確認してみる
さて、記事執筆時点での熊本駅のGoogleマップを見てみましょう。面白い事に「ホーム0A」の文字が残っています。かつての0A・0B・0C番ホームの形もお分かりいただけるでしょうか。
そして下の画像↓は現在のGoogleEarthでの画像。0A・0B・0C番ホームや上の画像↑のホーム1の部分まで取り壊され更地になっているのが分かります。
まとめ 0番ホームが複数ある駅はかなりレア
余談ですが、プロ野球選手の背番号”00番”もかなり不思議ですね。0ならわかりますが、0が2桁とは…考えてみると??な話です。
熊本駅も1番線の下が複数必要になった時、色々と考えたようです。なにしろ-1番.-2番などと言う風にマイナスに増やすなんてことはナンセンスでしょうから。その点アルファベットを振ったアイデアにたどり着いたのは必然だったのでしょう。この辺りのエピソードもネット上では紹介されています。
それにしても今となっては見られない光景。記録として残せてよかったと思います。
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